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コンプレックスと国士無双

コンプレックスは武器になる。それも物凄い破壊力で。

でも鋭利な刃物系なので刃の方を持たないように、ちゃんと柄の方を持つように注意。だいたいの人は刃の方を持って手が血だらけになっている。

小学生でモテるのは足が速くて勉強ができて生まれ持った人相が時代に合致しているフルスタック人材にだけ許された特権になる。

どれか一つでも欠けた者には生きる資格すら与えられず、脱出不可能なスクールカーストの下位に甘んじるしかなくなる。

かなり初期パラメータ依存のゲーム。ちゃんと出荷前にテストプレイしたのだろうか疑わしい。どうやら天上界にも人材確保に悩むブラック企業があるようだ。

相場は人生、人生は相場。上がり続ける事もなければ下がり続ける事もない。トレンドが反転すればサポートはレジスタンスになり、レジスタンスはサポートになる。

最近の世の中はどうだろう。一通り近代バブルが弾けて調整相場になっているようでもある。

どうもゲームバランスの調整が行われているように感じる。

20世紀までの近代バブルはバランス型の主人公タイプに有利なステージだった。しかし残念ながら量産されたのは赤魔道士だった。

さてと現代。
人間みなボチボチ説でトータルの能力量に大差が無いとすれば、振り切っている方が強いステージのようでもある。ムーアの法則で高級だった武器とか防具の価値が下落したからというのもある。

記憶力が悪い、手先が不器用、タイピングが遅い。だいたいの能力は手の中に収まるコンピュータに補ってもらえる。頭が悪いのだけでなく、顔が悪くてもVtuberという便利なものができたのは大変ありがたい。

こんなにガラッと変わるならその可能性あるよと先に言って欲しいところでもあるけど、今更言ったって仕方ない。

お前のせいだ、時代のせいだ、政治のせいだと騒いでデモを起して当たり散らしたい気持ちもわからないでもないが、少しばかり費用対効果が悪い。

お偉いさんが「悪うございました」と頭を下げて整備し直したとしても、あのお役所仕事だし何年待たされるかわからない。

ヒマだけど、お役所仕事を待つほどにはヒマじゃない。だったらルールが変わったどさくさに紛れて、勝手にルールを作って進めてしまいたい。

生まれつきを憂いるのにはまだ早い。

「苦労が顔に出たら惨めやからね。それに悲観しててもしょうがない。そら、誰でも恵まれた家庭に生まれたいけど、自分で親は選ばれへん。配られたカードで精一杯勝負するしかないやろ。」東野圭吾/時男

使えないと思っていた牌を寄せ集めたらめっちゃ強くなる。なんだか国士無双みたいでワクワクするじゃないか。

クソ牌しか回ってこないと嘆くのは簡単にも簡単。そして何も起こらない。でも、どうやら幸運なことに卓を囲む資格はあるらしいから、今日も今日とてジャラジャラするようにこんな事を書いている。

#コラム #エッセイ #人生観

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