【短編小説】貴婦人の自慰

貴方は、狂おしいほどの愛を巾着いっぱいに持ってきて。
私はそれを絞って、頂きますワ。
あら、いけません。ネズミが屋根から覗いているじゃないノ。
わたくし、今日は波に溺れていたいというのに。

ああ、香ばしいにほいがして参りましたワ。
さあ、貴方、早くいらっしゃって。さあ、早く!

まあ、ありがとう。代わりにシュークリイムを差し上げますワ。

では、月へ乗馬をしに参りましょう。

(終)

------------------

ーーーーーーーーーーー

【日日是考日 2020/10/28 #016 】に代えて

シュルレア文学ってどんな感じ?

サポートは結構です。是非ご自身の為にお使い下さい。代わりといっては何ですが、「スキ」や「フォロー」頂けると幸いです。