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時の間

【日日是考日 2020/10/21 #009

自と他の相対スルところには必ず"間"が存在する。
あまりに慣れ親しんだ「時」に関しても、
「時間」という言葉が表す通り、
自に内在する時と外在する時とが、相対的に存在するのである。

極端な話をすれば、
相対性理論によると、時間の流れは重力との関係で規定されるので、
体重60kgの僕と産まれたての3kgの赤ちゃんとは、測りきれぬレベルで生きる時間の速度が違うのである。

そんな何時のものかも分からぬ学習の記憶がスルスルっと意識に上昇してきたのは、
なんとなしに見ていたYouTubeで「時と間」という言葉を偶々発見した時であった。

「時間」というものは、考えればキリがない対象、
というか、超一流の明晰な頭脳の持ち主達をして2000年以上挑み続けてもまだ確実な解答の出ぬ問題である。

そんな宇宙の最高峰の理に挑もうなど甚だ無謀だが、てか不可能であるが、
それでも「時間」について考えるのは、亜空間に入り浸るような面白さがある。

思えば、「時間」というものはいつ時期かに、最良の好奇の的であった。
これほど身近にあるにも関わらず、これほど得体の知れないものはない。
歩み寄ろうとすればするだけ深遠へと逃げてしまい、いつの間にか霧深い森林に迷いこんでいるような気分へと誘うのがこの「時間」である。

段々と脳の湧いてくるのを感じながら、湿った蔦から伝わる澄んだ冷たさに洗われる心地よさ。
極めて抽象的で、極めて具体的なものを前に、感覚の昇華していくような心地よさ。
そんな「時間」を熟慮する絶頂を思い出していた。

などと言いつつ、
自に内在する時間が相対化しうるのか、
つまり、過去や未来が客体たりえるのか、
という問題を気に掛けつつ、
結局、何も考えてないし、調べていない。

取り敢えず記録だけ残して。

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