冷却塔のスケール除去
スケール障害は冷却水に含まれる
硬度成分(マグネシウムやカルシウム)やシリカ等が、
冷却塔における水分の蒸発や伝熱面での加温等により、
析出(スケール化)することで発生します。
カルシウムスケールは塩酸に溶けやすいので、
酸性洗浄液で比較的容易に除去できます。
そこで濃度10%程度の酸性洗浄液
(「毒物及び劇物取締法」指定外の劇物)を用いるのが一般的な除去法です。 洗浄後はシリカスケール同様、アルカリ性洗浄液で中和処理をした後、
産業廃棄物として処分する必要があります。
シリカ系のスケールは、ガラスの構成成分であるケイ素からできており、
酸性洗剤でも落ちにくい特徴がありますが、
シリカスケール専用の薬剤を使用して対策が可能ですが、
非常に落ちにくい為、物理的に削って落とすのが有効。