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SDGsの目標1~3について、日本の現状と対策を考えてみた

はじめに

私は、2021年4月16日にSDGsの概要についての記事を投稿しました。

上記を投稿した際、私の意見を改めてまとめ、共有したいと思いました。そこで、これから17つの目標をいくつかに分けて投稿していこうと思います。

SDGs:2030年を達成年限とし、17つの目標と169のターゲットから構成されている世界共通の持続可能な開発目標のこと。

ゴール1. 貧困をなくそう

あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

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↓日本の現状↓

そもそも「貧困」の定義はなんなのか。貧困とは、最低限の栄養、衣類、住居のニーズが満たされていない状況のことです。因みに、世界銀行が定めている国際貧困ライン*は1日1.9ドル未満(日本円にしておよそ200円)です。

では、日本人の貧困率を見ていきましょう。2018年の厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、日本の相対的貧困率は人口の15.4%です。

この数値は国際貧困ラインには該当していません。しかし、OECDが2017年に算出した先進国の相対的貧困率では、35カ国中7番目と先進国の中でも日本の割合が高くなっていることが下の図でわかります。

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https://www.oecd.org/economy/surveys/Japan-2017-OECD-economic-survey-overview-japanese.pdf

現在も同じ水準だと仮定した上で計算すると、日本の総人口が1億2557万人(令和3年1月1日)なので、1883万5500人が貧困層に位置していることになります。

特にシングルマザーとその子どもの貧困が問題となっており、厚生労働省の調査によると、母子世帯で就業している81.8%のうち、48.4%がパートや派遣社員といった非正規雇用となっており、雇用機会の制約がそのまま貧困に陥る原因となっていると推測できます。

↓対策↓

これは、ゴール5の「ジェンダー平等を実現しよう」と密接に関係していると考えており、シングルマザー含め女性の正規雇用機会の平等を改善することが最良の対策になると考えます。

*国際貧困ライン:貧困を定義するためのボーダーライン


ゴール2. 飢餓をゼロに

飢餓を終わらせ、食糧安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する

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国連食糧農業機関(FAO)は、飢餓の定義を「食料を充分に入手できず、慢性的な栄養不足になること」と定めています。

スクリーンショット 2021-04-18 2.05.48

https://docs.wfp.org/api/documents/WFP-0000124954/download/?_ga=2.105509441.331912804.1623894463-16687059.1623894463

上記のハンガーマップ*でわかる通り、日本の飢餓の割合は2.5%未満と該当する人がほとんどいないのでここでは割愛させていただきます。

それよりも、日本では食べられるものを廃棄する「フードロス」の方が深刻だと思います。フードロスについては、別の記事でまとめたことがありますので、そちらをご参照ください。

*ハンガーマップ:世界の飢餓状況を、栄養不足人口の割合により国ごとに5段階で色分けして表現した世界地図のこと。


ゴール3. すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

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↓日本の現状↓

ゴール3の世界目標は、エイズ、結核、マラリアや、これまで見放されてきた熱帯病などの伝染病をなくすこと新生児死亡率の数を1000人あたり12人以下に減らすなど、日本ではすでに達成されています。なので、違う観点から日本の健康と福祉の課題について考えていきます。

このゴール3に関連した日本が抱える問題には、コロナウイルスや少子高齢化があります。今回は、日本で長年問題になっている自殺問題について調べます。日本は世界を誇る医療技術を携えていて、新生児死亡率も1000人あたり1.9人と世界的に見ても医療の面で優れています。さらに、2020年にWHOが発表した世界保健統計では男女の平均寿命が世界トップと健康の面でも世界一とされているのが日本です。しかし、15歳〜39歳までの自殺率は先進国の中でも韓国に並んで上位と、深刻な問題になっているのが現状です。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)も11年ぶりに増えて、16.6人となりました。

では、こうした自殺問題はなぜ起こるのでしょうか。それには、年代別の理由があります。10代〜20代などの学生は学校内で起こるイジメが多く、最近はインターネット上やSNSでの誹謗中傷により自殺するケースも目立ってきました。30代〜40代などの社会人は会社内での環境に適応できなかったりセクハラやパワハラをされるなどの被害からノイローゼ*になり、最終的にどうしようもなくなって自殺に至るとされています。また、自殺に至らなかったとしても精神的な病気に陥り、社会で生きていくことが不自由になることもあります。

*ノイローゼ:精神や身体が不安定な状態になること

↓対策↓

これに関しては、まず第一の条件(目標)として人や社会の価値観や考え方を改める必要があると思います。

その後、すぐに実行に移せるように解決方法を今のうちからブラッシュアップするべきだと考えています。私が考えていることで例をあげたいと思います。

・イジメや誹謗中傷を検知するシステムをSNS上に組み込む

・自殺する傾向がある人のツイートを事前に分析、該当する人がいた場合周りの人にアラートを出す

・自殺できる場所を少なくする(ホームドア設置、屋上に壁など)

最後に

次のSDGsでは、目標4~6について自分の意見を共有したいと思います。

ありがとうございました〜

関連URL↓↓↓

  

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