オリンピックまとめ7月25日から27日

7月25日
●大橋悠依さん、400m個人メドレー金メダルおめでとう! 以前は苦手だった平泳ぎで引き離したのが、この5年分の積み重ねの証だと思います! 
 大橋悠依「スタート台に立った時点で、誰か勝つかは決まっていると思います」

●卓球ミックスダブルス。ドイツ相手に絶体絶命からの大逆転!
 最終ゲームは見ているこっちも息ができなかった。マッチポイント7回しのいだのかな? ソルヤ相手だとちょっと弱気になってしまう伊藤美誠を、最後は開き直った水谷隼の強気と経験が引っ張った勝利! 最後の最後にあのロングサーブを出せるみまちゃんもすごい。

●ソフトボール、カナダにサヨナラ勝ちで2位以上確定。火曜にアメリカと決勝。後藤投手の奪三振率がとんでもない。

●私がフォローしている海外オリンピック・アスリートは、選手村や練習環境に対して好意的な感想をSNSにアップしているのに、こういうのはマスコミが報じないんですね。ごく一部の文句は拡大して報じるのに。

●柔道の阿部兄妹、ダブル金メダル!
 阿部詩が金メダルを取った後のインタビュー「おにいちゃんの試合がこれからあるので、まだ気が抜けない」は名言。

●今、体操女子の団体で日本が決勝進出できるかどうかギリギリの位置にいる。もう他チーム待ちの状態なので、見守るしかない。現在6位。8位までが決勝。村上茉愛さんの緊張ピリピリが透けて見えるようでミスが多かった。ひとりで背負わなくてもいいのに。
 →結果、8位ぎりぎりで決勝進出。良かった。村上茉愛の種目別ゆかが残ったのも喜ばしい。

●8回目のオリンピック出場を終えた女子体操のチュソビチナを、会場中の関係者が祝福する感動的なシーン。最初に出場したのはソ連時代。これが最後の五輪、見納め。
 正確に書くと、最初のオリンピック出場は1992バルセロナ五輪の「旧ソ連合同チーム」。最初の世界選手権はソ連時代。

7月26日
●堀米雄斗への感想を読むと、これこそがオリンピック効果だと嬉しくなる。見たことのない競技を初めて観戦する楽しさ、そこから受け取る新鮮な驚き。さらにスポーツ論、文化論にまで広げて、多くの人がスケートボードを語っている!
 画像は私もスケボー言語に注目したコラムを書いてましたというメモ。解説者のヤバいワードセンスが注目されている。

ぼかし堀米コラム写真

●体操男子の団体決勝は残り2種目、ロシアと中国と日本の三つ巴の大接戦。ロシアが良すぎる。中国は平行棒が強いけど、最後の鉄棒はそれほどじゃない。
●体操ニッポンは惜しくも銀メダル! ロシアの選手たちの号泣に胸が熱くなる。
 日本は橋本大輝の鉄棒を最後に持っているのが大きい。リオ五輪は白井健三のゆかを最後に持っていて逆転したが、あれに近い。

●水谷隼、伊藤美誠、おめでとう! 日本卓球おめでとう! 何か書くと安っぽくなりそうだけど、この5年間、中国や韓国まで行って日本卓球を追いかけてきて良かった。
●なぜ伊藤美誠は逆転勝ちが多いのか、よくわかる試合だった。序盤は押されても、試合中に相手の球質や回転を把握し、慣れ、戦術を理解して、反転攻勢に出ることができる。
 なぜ水谷隼はキングなのかも、わかる試合だった。パートナーが弱気なときは強気に引っ張り、パートナーが調子を上げればその良さを引き出す側に回る。あの懐の深さ。 

7月27日
●昨夜興奮しすぎたせいか、よく眠れない。水谷隼&伊藤美誠の金メダル。スポーツ新聞の記事を渡り歩くのも最高だが、「卓球王国」の名文も読んで欲しい。中国に苦杯をなめされ続け、中国の壁の高さを知るからこそ書ける。
https://world-tt.com/blog/news/archives/9179

●体操男子団体銀メダルのTV報道。日本選手を追うだけでなく、最後のナゴルニーの得点を待つロシア選手の祈りと、優勝決定の瞬間の号泣や歓喜をもっと伝えて欲しかった。
 わずかでもあの映像をはさめば、いかに緊迫した名勝負だったか、見てなかった人にも伝わっただろう。

●ロシアの選手が金メダルを獲ったときに流れるチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番(ドーピング問題の余波で国歌も国旗も使われない)。あの曲を聴くたびに高倉健と池上季実子の映画『冬の華』が浮かぶのは、私だけじゃないよね。

画像2

●サーフィンの決勝日程が、台風のため繰り上がり。一般人は「台風を避けるためなら仕方ない」と思ってしまうけど、本当は「台風が過ぎると波がおさまっちゃうから、台風が来てるタイミングでやろうぜ」らしい。

●今、伊藤美誠ちゃんと試合している相手は日本のTリーグでプレーし、MVPも取った選手。一部で「タイの前田敦子」とも呼ばれる。サウェータブット・スターシニーという表記で定着しているのに、それをセウタブットという違和感のあるカタカナにする意味がわからない。

●ソフトボール決勝。金メダルおめでとう! 解説席からグラウンドに呼びかける宇津木妙子さんが、ちょっと長嶋茂雄っぽかった。あのダブルプレーすごかった。

●体操女子団体、日本は5位。銅メダルに0.816差。各選手にそれぞれミスが出たのは痛かったが、それは他の国も同じ。「あのミスがなかったら」はすべての国が思うこと。


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