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コロナと生きる デンマーク

こんにちは。 スウェーデン、フランス、フィンランドとお伝えしてきましたが、今週はデンマークでもコロナが始まってからの5か月間をお伝えします。

新型コロナウィルスの感染者数は、まだまだ世界中で増え続けています。ヨーロッパがアジアに次いで3月ごろから閉鎖されてきて以来、5か月が経ちました。イタリア、オーストリアあたりのスキーリゾートでの感染から始まり、3月10日にイタリアの国境がしめられた後、デンマーク政府もかなり早い段階で閉鎖を決定し、3月11日にはできる限り在宅勤務を推奨、12日にはそれぞれ準備を開始したと思ったら、そのあと国境封鎖を発表したのが13日、そのあと14日の夜には完全封鎖という、スーパースピードの展開になりました。

デンマークの人口581万人に対し、コロナ検査をした人の人数は約100万人で、人口の5人に1人は検査を受けたことになります。対処の速さのおかげか、お隣のスウェーデンに比べても感染者数はかなり少なく、8月10日現在で感染者数約15,000 人、死者約620人と、ヨーロッパの他の国と比べても数値的には比較的低かったようです。ロックダウンを始めてから、10名以上の集会も禁止し、対処の速さのおかげで感染を拡大を封じ込めたおかげで、比較的早くロックダウン解除までこぎつけ、4月のはじめには幼稚園児と小学校5年までの低学年児童の通学も再開しました。イースター明けには歯科、マッサージ、ヘアサロン、刺青屋なども再開され、仕事をうばわれてしまった旅行業界にも政府の助成金を提供することを決定しました。5月になるとレストラン、美術館等の観光施設も徐々に再開していきました。 今回の敏速なコロナの対処のおかげで、国民の86%が政府のコロナ対策を評価しています。そして、この政府に対するコロナ評価のおかげで、フレデリクセン首相に対する評価もうなぎのぼりに上がりました。

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コンサートやイベントなど、現在も100人以上の集まりは禁止のままですが、個人的なイベント(結婚式等)で着席するイベントでは500人までOKになりました。7月に行われたクラッシックコンサートでは、席を1つとばかしにして隣の席を空ける等、工夫しながら、イベントを開催しているようです。サッカー等のスポーツの試合でも、観客数を平常の4分の1くらいに減らして開催されました。企業は他のヨーロッパ諸国と同じく、在宅ワークを続ける所が多いようです。7月には徐々に国境が開かれてきたため、入国可能の隣国からの観光客も増え始めました。日本からの観光客もデンマークには入国できます!今年の夏はできるだけ国内で夏休みを過ごそうキャンペーン(?!)のおかげで、国内の観光地、レストラン等、いつもの夏らしい賑わいが戻ってきたようです。レストランではいまだにテーブルとテーブルの間を1メートル間隔を開ける、または4人席では2人しか座れないようにブロックする、違反したレストランには罰金を科せるなど、厳しい取り締まりのおかげで、感染者数を抑えられているようです。

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スーパー等のお店では入店人数制限を設けたり、ソーシャルディスタンスを保てるように床にステッカーを張ったり、レジではアクリル板でお客さんとの間に仕切りを設ける等、ニュースで見かける通り工夫されています。

デンマークも他の北欧の国と同様、マスクへの評価は低く着用の義務はありませんでした。(ただしコペンハーゲン空港内は着用義務あり)反対にコロナが始まる前はテロ対策としてマスクをしてはいけない禁止令などもでていたくらいで、花粉症の日本人の友人はとても困っていました。7月までは賛否両論で、マスクを信じる人は個人的に薬局で売られているマスクを購入してつけている方もいましたが、スウェーデンと同様、つけている人はまだまだ他のヨーロッパ諸国に比べると少ないで様です。しかしながら8月になって、やっとデンマークの政府も義務ではないものの、マスクの効力を認める考え方が増え、マスクの推奨をはじめました。

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7月は多くのデンマーク人が夏休みをとる時期でもあります。通常でしたら、多くの人が1-2週間の休みをとり太陽いっぱいの南ヨーロッパの島(ギリシャ、スペイン、イタリア、キプロス、トルコ等)に出かけるところですが、7月初めまで国外に出ることを許されなかったため、飛行機が飛び出し、国外に行けるのが決まってすぐにそのまま飛行機に乗って出かけた人もいます。それくらい、海外に出かけたくて仕方がない人が多くいるということですよね。日本ではまだまだ不安が先だって、旅行解禁になってもすぐにはスーツケース詰めて飛び立つような人はあまりいないと思いますが、さすが北欧人、思い立ったが吉日?とばかりに、再び感染者数が増えて国境がしめられる前に夏休みを海外でと、こぞって海外に出かける人も少なくなかったようです。多くの航空会社もお客様に安心して旅行していただけるように、空港内、機内でのマスクの着用を義務づけたりしています。機内食も工夫してできるだけパックされたものを提供したり、短距離では省いたりしているようです。まだまだ多くの航空会社がほとんどの路線で運行を見送っているようなので、行ける国は限られていますが、ヨーロッパ内は比較的短時間で行けてしまう所が多いので、まだかまだか、、、とみんな旅行を心待ちにしています。私も年に10回くらいは海外までコンサートを見にでかけていたんですけど、今年はずっとお預けです!(苦笑)国外にあまり出れない分、国内旅行が増えているようで、私もこの自宅待機を利用して国内近場日帰り小旅行を楽しんでいます。近いからいつでもいける!と思ってすでに30年!こんなに素敵な場所が近くにあったんだ!と、初めて訪れた近場で素敵な場所を発見中の今日この頃です!

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在宅勤務を強いられた人と同様、私は自宅待機が3月の半ばから4か月続いていました。その間、政府の援助プランのおかげで給料はちゃんといただけていましたので、多少の不安はあったものの、仕事に復帰できる日が来るのを待ちわびていました。コロナ太りを避けるため、今までできなかったことに挑戦!とばかりに、今までフルタイムで働いていたので時間がないという理由(勝手な言い訳です!笑)でしたことがなかった散歩を始めました。比較的郊外に住んでいるので、周りには緑がいっぱいあります。ここにもう30年近く住んでいるのに、今まで通ったことがない道もたくさんあり、毎日朝早く出かけるとうさぎがピョンピョン飛んでるのを見かけるのがうれしくなって、散歩も病みつきになり、歩数も毎週増やしていって、天気が悪くて外に出れない日は家の中で足踏みをする!そうやっているうちに今までダイエットも成功しなかった私ですが、なんと体重は少しばかり落ちました!!(やったー!!)今月からはやっとのことで仕事に復帰できましたが、当分は在宅勤務が続くようなので、今まで通り散歩も続けながら自宅からリラックスして仕事をしようと思います。コロナ禍の中で私のポジティブニュースでした!

次回はテーマは夏(休み)の過ごし方です。お楽しみに!

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