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デンマークの恋愛事情♡

こんにちは!そろそろヨーロッパのいろんな国が国境を開けてきました。限られた国だけではありますが、観光客も入国が解禁され、今では夏休み真っただ中といったところですが、多くのデンマーク人は今年の夏は国内でおとなしくするホリデーを選んだようです。

さて、今月のテーマは恋愛。フランス、フィンランド、スウェーデンとお話してきました。今週はデンマークでの恋愛はどうなのか?他の国とくらべると違うのか?を、お話ししたいと思います。

情熱的なフランスや南ヨーロッパと比べると、北欧は比較的寒い気候のせいか(?!)恋愛も落ち着いた感じがします。私も国際結婚の1組ですが、私が主人と知り合ったのはまさしくも文通でした。当時、私はイギリスに留学して2年ほど住んでいました。そのときにコンサートを見にくるついでに会おう!ということで初めて会ったのが最初でした。2人の趣味が同じ音楽だったのが幸いし、それから遠距離恋愛がはじまりました!1年ほどの長距離恋愛の末にお嫁に来てしまいました。90年代はまだまだ今の様なネット社会ではなかったので、アナログな方法で出会ったりしていたと思います。今では世界中のいろんな国の人とネットで知り合えるようになり、付き合うのもネット上なんてのも少なくないようです。

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しかしながら、日本人とデンマーク人のカップルに限らず、すべての国際結婚に対してデンマークはかなり厳しい規則があります。通常は大抵の国で結婚さえしていればその国に住む権利をもらえるのが普通ですが、デンマークは外国人の年齢が24歳未満の場合、デンマーク人と結婚していても住むことは許可されません。そのため、若いカップルはお隣のスウェーデンに引っ越して住んだりするケースが多いようです。24歳以上であっても、デンマークに住むためには、銀行の預金口座に10万デンマーククローネ以上が入って(2020年7月現在の換算で170万円ほど)いること、そしてそれは永久ビザが取れるまで通常約8年間凍結されてしまいます。それだけ自分を自分で養えるという証拠が必要で、それを証明するための物です。その証明ができない人もお隣の国、スウェーデンに移り住んだりまたは違うEUの国、パートナーの国に住んだりする人もいます。そしてさらにデンマーク語を習う義務があります。試験に受からないと永住権はもらえません。ですので、デンマークにお嫁にくるには、それなりの覚悟が必要です。愛だけでは簡単に住めないんです!忍耐、努力、そしてお金が必要になります。

<例> #デンマーク配偶者ビザ 【条件】
1.デンマーク語A1とA2合格(1回手数料約4.5万円)
2.申請料約8210kr(約13万円)
3.24歳以上
4.公的に認められて結婚している事
5.口座金額証明10万kr(約160万円)申請後口座は凍結され利用不可
→8年後の永住権取得が出来たら凍結解除(ハイレベルのデンマーク語資格と永住権に必要なテストがクリアなら最短4年)
A2合格をすでにしてる人は7万kr
6. デンマークに来た事がある

デンマークも正式な結婚を挙げなくても、結婚しているカップルと同じように生きている人が多いです。デンマークでの離婚率は他のヨーロッパの国と同じく高いほうで、45%です。なぜか2019年だけ離婚率が35%と、ぐんと減りました。 結婚というものにこだわることなく、好きであれば一緒に住む、そして嫌いになれば出ていく。世間体は関係なしに自分の心次第ということですね。よくあるのが、クリスマスパーティとかでお酒が入ってしまい、その勢いでパートナー以外の人とできてしまい、それがパートナーにばれて離婚&別れるというのも結構あります(!!!)。日本のように片方が我慢するというのはありえません。ばれたら最後!追い出されて当然です!私の会社のクリスマスパーティでも実際そういう事が起きました。まさか、、、大胆!って、びっくりしましたけど...。

また他の同僚は同じくクリスマスパーティで1夜を共にした男性との子供を妊娠してしまい、相手はパートナーでもなんでもないのに子供を産んだり!こうして簡単に別れたり一人になっても、それなりの社会福祉が整っているため、生活するのに困るということもなく、シングルマザーでも不自由なく子供を育てている人も多いです。子供がいる人は子供を保育園に迎えに行くために仕事もフルタイムではなく週に30時間にする、、という人もたくさんいます。そういうのが会社に気兼ねなくできる社会になっているからできることですよね。

デンマーク人は北欧人の中でも比較的社交的であるとも言われます。フランスのように友達同士の愛情表現のキスまではしないものの、スウェーデンの握手よりは、もうちょっとハグが多いかな?と思います。ただ、今の様な緊急事態の中、ある程度の距離をおく北欧のほうがソーシャルディスタンスはとれているかもしれませんね。もちろん、恋人同士の間ではディスタンスは無いに等しいですけど!(笑)年齢に関係なく仲良く手をつないで歩いている姿をみると、ほほえましく見えます。最近よくカップルでお散歩している人を見かけます、これもコロナ時代のカップルの時間の過ごし方なのかもしれません。コロナが始まる前はレストランなどで楽しく食事をするカップル、友達同士もたくさん見かけました。最近は家族でより多くのヒュッゲな時間を過ごす人が多くなっているようです。

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スウェーデンと同じく、デンマークでは1989年に世界で初めて同性カップルの登録パートナーシップ法が成立しました。 コペンハーゲン市庁舎で同性婚を祝うイベントが皇太妃参加のもとに開かれるほど、国を挙げて性別に関係のない差別のない国作りに励んでいます。

男女の差を無くし、みんな平等をうたう北欧ですので、家庭の中でも男女の役割の差はありません。育児もそうですし、家事はすべて協力してするのが、デンマーク式でもあります。最近はお父さんがベビーカーを押しながらジョギングする姿もよく見かけるようになりました。

北欧は年老いた親を家族が面倒みるという習慣はないので、一人で暮らせなくなると、ホームヘルパーを雇ったり、老人ホームに入ったりします。そこでの恋愛ももちろん自由です。人間はいくつになっても恋多き生き物!それがあるから人生が楽しいと感じられるんですよね! 

あっという間に8月ですね、梅雨もあけて夏本番でしょうか。こんな時ですが楽しい夏になりますように!来月のテーマはまだ考え中ですが笑、ゆるーくお付き合い頂けたら嬉しいです。

それではまた来週〜




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