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ジェンダーギャップ120位はどこから?

前回の呼びかけを見ていただいたからなのか、連日いろんな方々と120位をテーマにお話ししております。もっぱら聞くことが多く、勉強です。今日勉強したことを中心に書き留めます。

夢のテレワーク

働く女性にとって三種の神器ともいえるテレワーク。女性のためにつくられたものではありませんが、在宅勤務やサテライトオフィスを使うことで通勤時間を削減することができます。

育児や介護の両立をする人にとっては、必要な時間に自宅にいながら仕事をこなせるので、強い味方というか、武器として重宝できました。

子どものテレワーク

コロナ禍の影響で学校がオンラインになったり、休校が増えました。小さい子どもには手がかかります。給食がないので、昼ご飯をつくる。かまってあげる。勉強するよう促す。などなど仕事が増えました。テレワークをするつもりで在宅しているのに、思ったほど仕事ができなくなりました。

夫のテレワーク

これまでは多くのひとがオフィスにいて、一部の人がテレワークをすることが主流でしたが、この1年で「みーんな一緒にテレワーク」へと変化しました。その結果、自宅でテレワークしているのは自分だけではなくなりました。夫や家族も同じ家の中でテレワークです。稼ぎのいいひとが優先的に場所をとり、自分はダイニングの片隅で仕事する。家族からのお願い事で何度も割り込みが入り、仕事の手が止まる。集中力が欠ける。仕事にならない。そんな状況が増えました。

満員電車に乗らなくていい

テレワークがもたらす好影響もあります。痴漢被害が減ることです。それはいいことですよね。満員電車に乗るだけでもストレスですが、痴漢被害だなんてとんでもないです。
一般社団法人痴漢抑止活動センター代表理事の松永弥生さんによると、テレワークによって、実際に痴漢の被害は減ったそうです。それでもゼロにできない。満員でなくても痴漢被害は起きているのだそうです。

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画像:痴漢抑止バッチ(上記ページから引用)

テレワークがあれば素晴らしい世の中になる!?

というわけではありませんでした。もちろん、その恩恵を受けている人はいます。わたしなんて、この1年で台東区を出たのは数回です。それでも仕事を続けられてるのは、テレワーク環境のおかげです。

しかし、忘れてはいけないのは、万事解決できるような神器はないってことです。便利なもの、都合のよいものは、目的がどうあれ、強い者に注がれてしまいます。

ダブルシフト

グローバルジェンダ―ギャップレポートではこういったことを含めて、ダブルシフトという課題で表現されています。昼間の仕事と、夜朝の家事育児労働。これが従来のダブルシフトでしたが、昼間の仕事すら奪われているという状況が指摘さえています。

自分の時間を取り戻そう

自分の置かれている状況を、周りの人と比較するのではなく、自分の時間が使えているかを冷静に見ましょう。自分の時間とは、自分の仕事をする時間や自分の身体を気遣う時間です。忙しくて趣味の時間なんてとれない、という人も、美味しく食べる時間、お風呂でうたう時間、いい夢を見る時間、そういう自分のための時間が他者(家族もです)によって奪われていないか、俯瞰しましょう。もし奪われていたら、取り戻すために交渉していくことです。それが120位を上位へと導く方法でもあります。

応援いただけると嬉しいです。 サポートしていただいた分は若い女性の育成にあてます。