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追い込まれることによる問題を理解する~めっちゃ勉強になる作業療法の世界6~

この話は、ひとが追い込まれたときに取る行動とそこにある問題を知るきっかけになった話です。

厚生労働省が警察庁の調べをもとにグラフと報告書を出しています。それによると、令和2年の自殺者数は21,081人で、対前年比912人(約4.5%)増。男女別にみると、男性は11年連続の減少、女性は2年ぶりの増加となっています。↓グラフを見ると、下がってきた数字が右端でぐっと上がっています。

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年齢層で見ると、50歳代と60歳代が減少し、10歳代と20歳代が増加しています。↓グラフの一番下にあるオレンジが10歳代、黄色が20歳代です。
10~39歳の死亡理由の1位が自殺です。

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職業別にみると、自営業・家族従業者が減少し、被雇用者・勤め人が増加しました。↓グラフの黄色が被雇用者・勤め人です。

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多様かつ複合的な原因と背景があり、それらの連鎖から来ていると考えられます。原因として考えられる要素は、こちらです。

経済・生活問題、学校問題、男女問題、勤務問題、健康問題、家庭問題

これは他人事ではありません。自分のことであり、家族のことでもあり、隣人のことです。被雇用者には正社員以外(有期雇用、派遣社員、アルバイトなど)が含まれていますから、給料をもらっているからといって経済・生活問題がないわけではありません。この1年はコロナの影響が大きいですが、それ以前から存在している問題です。また、自分が経済問題を抱えていなくとも、家族が問題を抱えていることがあります。そうしたことが起因して能力を発揮できない状態や周囲との人間関係が芳しくなくなることがあります。

世の中の問題を知ったときの反応は大きく3種類あるように思います。

A:なんとかしてあげたい
B:大変な人もいるんだなぁ
C:わたしのことだわ

Aの人たちはすでに何らかの活動をされていることでしょう。それに疲れて追い込まれないか心配です。
Bの人は物事を客観的にみることができて羨ましいです。常に冷静な人がチームには必要です。
わたしはこういった問題を知ると、自分の生い立ちからか、すぐにCになってしまいます。

しかし、ABCどれでもない人が多数派ではないでしょうか。問題を知ろうとしない、問題から目を背ける。わたしも自殺に関しては積極的ではありませんでしたし、これからもきっと消極的だと思います。知ったことで自分が支配されるような気がするからです。それでも知る必要があると思います。

日頃意識していない社会課題を知りたいかたは、どうぞこちらから。

目から鱗の問題が見つかります。

しらんけど

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