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作品作りで1番大切なことは●●だ!

こんにちは!
作曲家・音楽講師のおおうらまさひろです。

最初におたずねします。
 
あなたは
(音楽)作品作りをする上で1番大切なこと
は何だと思いますか?
 
メロディ?
リズム?
ハーモニー?
音色?
はたまた
作品のコンセプト?
 
 
どれも間違いではないと思いますが
僕がもしひとつだけ挙げるならば
『自分が好きなものは
 他にもきっと好きな人はいる
 という信念』

と回答します。
 
要は、
自分自身がグっとこないなら
いくら客観的なクオリティが高かろうと無意味
ということです。
 
もちろん
クオリティは高いに越したことはありません。
 
でも、
そのことによってファンが増えるか?
と言われると僕はかなり疑問です。
 
というのも
僕はハタチくらいのころから
無我夢中で作品作りをしてきました。
 
ちなみに
コード理論やミキシングなど
音楽の技術的なことのコツがつかめたな~
と思えたのは33歳とずっとあとのことです。
 
しかし、それまでの
技術面でつたなかった時期にも
ファンは増え続けましたし
お仕事は何度もいただけました。
 
なぜか?
 
そこでカギとなったと思うのが
『自分が好きなものは
 他にもきっと好きな人はいる
 という信念』

なんです。
 
僕は作品作りをする際、
音楽的に見て正しい・間違っている
などとは考えず
「自分はこれグっと来るんだよな~」
と思ったモノには基本Goサインを出します。
 
なぜなら、
自分がグっとくるモノをただ作っていたら
共感してくれる人が現れた過去があったからです。
 
そのため、僕は作品作りにおいて、
ジャンルとかもあまり固定化して
考えすぎないようにしています。
 
「おおうらならロックだな」とか
「おおうらならクラシックだな」とか。
「おおうらがジャズをやったらファンが離れていくだろうな」
とか。
 
そういう発想を一切しません。
 
だって、僕は別に特定のジャンル
だけが好きなわけではないから。
 
そのため僕の楽曲には
音楽ジャンル名では言い表せないような曲が
たくさんあったりします。
 
CDに収録されてる音楽ジャンルも
見方によっては大分ちぐはぐ
だったりします。
 
ところが!
 
不思議なモノで
これが意外とウケるんですよ。
 
まぁ、それでもたまに
「おおうらと言えば〇〇サウンド!」
と先入観を持った一部のファンが
「おおうらさんが全然最近〇〇を作らなくなって幻滅した……」
なんて言い出すこともあるのですが
面白いのは このあと の話。
 
最初は文句タラタラだったファンも
時間が経つとともに

「おおうらさんの新作、
 これまで全然方向性が違うけど
 段々良さが分かってきたかも」

って 反応が逆転したりする んです。
 
これはたぶん根っこの部分で
僕の美学に共感してくれてるから
だと思うんです。
 
……という経験を踏まえて
僕は作品作りをするときには
もっと自分の感性を信じて
あげた方がいいんじゃないかなぁ~?
という風に考えるようになりました。
 
今これをお読みのあなたも
作品作りをするときには
「正しい」「間違っている」
などは考えず、
まずはとことん自分が好きなエッセンスを
詰め込んだ楽曲を作ってみてはいかがでしょうか?
 
『あなたの好き』
に共感してくれる人はきっと現れるはずですよ(^o^)


~ この記事の筆者 ~

おおうらまさひろ
作編曲家・音楽理論講師

2006年より同人サークルQueen of Wandとして作品発表を開始。
一貫したセルフプロデュースに拘り続け、
自費出版ながら累計4万枚のセールスを誇る。

その他コンシューマーゲーム・アニメ劇伴
ボイスドラマなどの作編曲も手掛ける。

著書 「使える!コード理論」(リットーミュージック社)
日本国内および韓国語に翻訳されて好評重販中!

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