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神経科学が証明した!失恋から立ち直る為のシンプルな方法。

ハイライト
・”失恋”=”痛み”は脳科学的にも割と正しい。
・失恋から立ち直れる鼻スプレー
・優しい嘘はたいせつ。

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私の人生、終わった...??

”私の人生終わった...心に穴がポッカリ空いて、忘れたいのに忘れられない。マジで悲しいし、この瞬間も息をするのが苦しい。あんなに仲良かったじゃん...”

失恋直後、特にフラれた時は自分が必要とされていない!という事実をたたきつけられているような気がして、全てが上手くいかないように感じてしまいますよね。打ちひしがれて、風が吹いたら飛んでいきそうな気分。


それは当然の反応。

だって、

・一緒に旅行行ったじゃん。初めて見たあの景色。
・水族館や動物園にいって笑ったじゃん。変なカオだったね。
・映画見て感動したじゃん。
・ショッピング楽しかったじゃん。何買ったっけ。

元カレや元カノは、人生の大切な時間を一緒に過ごした、もはや自分の一部です。それが無くなってしまうのは悲しい。寂しい。悔しい。嫌だ。という感情は当然です。実際に、2010年に行われた研究では、恋愛関係が崩壊した直後には普通の人よりも20倍もうつ病に発症しやすいという事が分かっています。


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脳神経学分野では面白いことが分かっています。ヒトが”身体の”痛みを感じた時に活性化する脳の前帯状皮質(ACC)。この部位は”失恋”によっても活性化する”ことが分かっています。つまり、失恋と痛みは非常に似た感情ということです。ですから、失恋直後に”痛い・辛い”と感じるのは科学的にも当然の反応なのです。

今回はコロラド大学が行った研究から、失恋から立ち直る為のカンタンな方法を確認していきます。


感情の痛みを軽くしてくれる、一番強い鎮痛剤だよ。

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コロラド大学研究チームは鬼のような実験を行いました。

1.直前に失恋した人を40人集める。
2.その人達を2つのグループに分ける。
3.両方のグループに元カレor元カノの写真を見せて、「今、どんな気持ち?」と尋ねる
4.Aグループには「感情の痛みを軽くしてくれる、一番強い鎮痛剤だよ」といって”鼻スプレー”を渡す。Bグループには何もしない。
5.鼻スプレー使用後に3と同じ質問をして、気分の変化を測定する。

すると、鼻スプレーを使用したAグループは気分が1.4倍程度良くなったのに対し、Bグループでは改善が見られませんでした。

実際に使われた鼻スプレーと同じ成分のモノがコチラです。

その成分の名前は”生理食塩水”。詳しい人ならわかるかもしれませんが、この成分には薬効はほぼありません。鎮痛作用ももちろんありませんし、恋愛から立ち直る特効薬として使われる薬でもありません。

おや、矛盾してますね。なぜでしょうか??


失恋から立ち直る為に、本当にやるべきこと。

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鼻スプレーには、失恋薬学立ち直る的な効果は全くありません。

でも、鼻スプレーを渡す前に研究者が口にしていた言葉には意味があります。「感情の痛みを軽くしてくれる、一番強い鎮痛剤だよ。」

いわゆるプラセボ効果です。”薬が効くと信じる”こと。それ自体が失恋のツラさを克服する一番の方法だったのです。


したがって、鼻スプレーにこだわる必要はありません。

前から興味があったカフェに行ってみましょう!
友達に愚痴を聞いてもらいましょう!
運動してみましょう!
飲み会に行ってみましょう!
アイツがいたせいでできなかったことをやりましょう!ベッドの真ん中で寝るとか!
ボランティアをして、時間を有意義に使いましょう!

自分が信じられる方法を試すこと。それが一番の回復方法なのです。

注意点は、できるだけ一人で抱え込まないこと!一人になるとネガティブになります。アナタが困っているとき助けてくれる人。その温かさがあなたを救ってくれますよ!

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逆に、失恋の相談を受けた時は「感情の痛みを軽くしてくれる、一番強い鎮痛剤だよ。」といって、鼻スプレーや、ラムネをあげましょう。そういう優しい嘘はついてもいいと思います。



引用

1.Slavich, George M., et al. "Black sheep get the blues: A psychobiological model of social rejection and depression." Neuroscience & Biobehavioral Reviews 35.1 (2010): 39-45.

2.Koban, Leonie, et al. "Frontal-brainstem pathways mediating placebo effects on social rejection." Journal of Neuroscience 37.13 (2017): 3621-3631.







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