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100円の価値を変えたコップ

こんにちは。
ounLab.ウユンビリゲです。

僕は今まで歯磨きした後歯ブラシを洗面コップに差し込んで収納していました。
そうするとコップの底面にカビが生えるのを防ぐために、頻繁にコップを洗わないといけない煩わしさがあります。

そんな日常的な悩みを一瞬で解決してくれたのがダイソーで出会ったデザインコップ003(水切れの良い洗面コップ)という商品でした。
今回はこの製品の魅力を皆さんにもご紹介したいと思います。


1. 意匠

この製品を正面から見ると、普通の洗面コップとパッと見は形も大きさもほとんど変わりませんが、側面から見ると下半分が大きく切り欠かれていることが分かります。

洗面コップを下から見上げると、斜めにカットされた容器底面と本体接地面の間でネガティヴスペースが出来上がり、あまり見たことのない不思議なカタチになっています。

2. 機能

この製品はコップ(容器)としての機能は充分です。
何よりも注目すべきなのは底面の形状です。

■斜めに欠けた形状ですが、安定性は普通のコップと同じく、水を入れても重心がずれてコップが倒れる心配はありません。

■本体接地面の縁がハンガーの機能を持ち、逆さに収納することが可能で、洗面台のスペースを取りません。
切り欠きが大きく取られているので、様々なフックの形状に対応しています。

■「水切れの良い洗面コップ」という製品名の通り、逆さに引っかけて置くだけで水滴がスッキリに流れ落ち、衛生面と収納面の両方を考慮したフォルムになっています。

3. 使い勝手

この製品を使用した上で、メリットとデメリットをまとめておきます。
■メリット
 ・洗面コップから水滴がスッキリ切れる為、衛生的に使える
 ・引っ掛けて収納できる為、狭い洗面スペースでも大活躍
 ・税込110円で購入できる
 
■デメリット
 ・材質的に安っぽさは感じてしまう

4. コスパ

この洗面コップは皆さんもご存知のダイソーの製品です。カビが生えるのを防ぐ為にコップを使う度に洗わないといけないという毎日の悩みを110円で解決できるのですからコスパ最強でしょう。

5. oun view

僕は特に用事が無くてもダイソーのような100円ショップなどでウロウロする事が有ります。
そうした場合、何か買おうと目的を持って出かける時と違って、モノの有り方に対して素直に見つめられます。

例えば一つの製品を観察して、100円という決められた販売価格の枠の中で商品企画の立ち上げから素材の選定や機能の在り方がどこまで実現できているのかを考えてみたりします。

多くを期待していないからこそ、稀に見る「おっ?」と思う製品を見つけた際に100円ショップの進化を感じます。

6. まとめ

100円だから品質や使い勝手が少々悪くても良い。使い捨てしても良いと言った価値観は一昔前の価値観になりつつあります。

「コストを極限まで下げた」という印象が一般的だった100円ショップでも、よく探してみると今回ご紹介した製品の様に、アイデアからスタイリングまで良く考え抜かれた製品と出会う事ができます。

コップの底面を"スパン"と斜めにカットした造形によって日常的な悩みを一瞬で解決してくれた企画力には100円以上の価値を感じます。


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