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【創作テクニック】ライトノベルにおける「ラスボス」の書き方とそのタイプ

ライトノベルにおける「ラスボス」は、物語のクライマックスを飾る大切な存在です。ここでは、ラスボスの書き方の注意点とともに、その主なタイプについても解説していきます。

​ラスボスには、主に以下の3つのタイプが考えられます。

「共感系」
共感系のラスボスは、読者や主人公と同じような視点や経験を持つキャラクターです。挫折や再起といった経験を経て、最終的に主人公の前に立ちはだかる存在となります。このタイプのラスボスは、ラストの盛り上がりを生む大きな要素となることが期待されますが、十分な深みや背景を持たせられないと、凡庸なキャラクターになってしまうリスクがあります。

「超越系」
神に近づくことや世界征服を目的とするラスボスを指します。多くの物語でこのタイプのラスボスが採用されることが多いですが、そのために陳腐化しやすいというデメリットも。特に、彼らの最終目的だけを強調し、なぜその目的を抱えるようになったのかの背後にある理由や動機が不足していると、単調で浅いキャラクターとなりがちです。

「災厄系」
人類にとって存在そのものが脅威となるラスボス。例としては、宇宙人や大妖怪などが考えられますが、『鬼滅の刃』の鬼舞辻無惨のように人型をしているものも。このタイプのラスボスは、他の作品との差別化や強烈な印象を与えることができますが、その一方で読者に過度なストレスを与えてしまうリスクも。

​先述のタイプ別の特性を理解した上で、以下の点に注意しながらラスボスを描写することが重要です。

・独自性を持たせる
・過去の経緯や動機を明確に
・登場タイミングに注意
・強さのバランスを保つ
・対決のシーンを工夫する
・敗北後の描写を忘れずに
・読者の期待を裏切ることも大切


いずれのタイプのラスボスであっても、その存在感や背景、動機などをしっかりと描写し、物語のクライマックスを盛り上げる役割を果たすことが求められます。物語を際立たせる魅力的なラスボスの創出を心がけましょう。


逢巳


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