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928番目の曲はわたしに歌詞を書かせてください

道端の彼岸花、いつもだったら綺麗だなって目をやって通り過ぎて終わりなんだけどインスタとか始めたからさ、写真撮ったの。
でもなんか嘘みたいに、つくりものみたいになっちゃって、不慣れで下手なせいなんだけど、なんか、そういうことをしたかったんじゃなくてね、まぁなんだかんだ気に入ってはいるんだけど、なんかさ、
って、こうやって誰に言うでもなくぶつぶつ話したいことがたくさんある気がするの、ねぇいつか聞いてくれる?
 
 
好きなバンドのライブの余韻を引きずったまま、こういうよろこびが日常にあることは幸福ですねと思いながら、心臓が覚えている不安や怒りのことばかりがいつも気にかかって(だって忘れんなよって痛むから)、だから永遠に満たされないんだよ、馬鹿だなぁ。
 
さみしさをいつも尊がること、
さみしくないとさみしさを分け合うためにがんばれないこと、
抱えていても潰れない程度の絶望をきらきらのアクセサリーみたいに身に着けてうれしがること、
手放しに明るくないことをアイデンティティにすること、
やめられないと愛さないよって、いつか恋した誰かに言われてもきっとやめられなかった。
 
 
詩でもなんでもわたしが君にあげられるのは愛だけで、わたしが君と分け合えるのは孤独だけで、
太陽にも月にもなれないけど蛍光灯のバカみたいな光が好きだからいいって、今度またどうせ詩にするけど、詩にするから、読んでください。







生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。