ホテルハッピーは夢のまち夢番地で

 
ふるいラブホテルのロゴライター、ガスが切れかけたらちょうだいね、も、やして、しまいたかった、心とか、そういうもの、ちゃんともやしてほしかった。誕生日なんか聞かないで、一秒でも先の未来の話なんかしないで、けれど、きみの産まれた日を教えてほしい、何年も先のきみの、しあわせが知りたい、わたしは、きみとちがって、ひとりでもはじまりからおわりまでハッピーバースデーが歌える、アカペラの、へたくそな英語の、ハッピーバースデーが歌えるから。
 

狂ったみたいな読点の数だけ呼吸をしたらなんでもない日をどれだけ祝えるだろうか、それは呪いでもあるよ、と、言われることが快楽になる前にはやくこんな口はじょうずに塞いでほしい。
かばんがいつまでも大きくて重たいことをほめたたえる先生は、たぶん聞き分けのいいわたしをのぞんでいるから、わたし、ずっと、このまま良い子なんですよって、催眠術でもかけてやりたい、火が、消える前に、
火が、消える前に。








生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。