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マンガのキャラクター設定を実践的に考えてたら自分の物語についても考えた

マンガ専科本先出しnoteがとても勉強になっています。これ、先出しってことは、これから本になるんですよね。今から楽しみです。

有料noteなんですが、こちらがとてもおもしろかった!

詳しくはnoteを読んでいただくとして、こちらのnoteを参考に、自分が描いてるエッセイマンガのキャラクターの「穴」について考えてみます。

題材は現在、noteで連載中のエッセイマンガです。最初に考えてたのはこんなでしたが、なんか話が進むにつれてキャラが変わってきた感じがあります。エッセイなので、実際に本人たちと話してみてイメージが変わってきたのがあるのが原因。

イケメン3人が住むシェアハウスでマンガつくる話_001

新キャラの量子(りょうこ)はまだ、どんな人か分からないのでいったん置いておいて、改めて他の三人について考えてみます。

キャラクターの「穴」というのは、キャラクターの大事にしていることを一言でまとめたようなものでしょうか。るろうに剣心なら「不殺」、ハガレンのエドなら「等価交換」。本人の行動指針を決める言葉、みたいなイメージで理解しました。

主人公を表すキーワードがそのまま物語のキーワードにもなってる感じですごいですね。デスノートのライトなら「新世界の神」とかでしょうか。

キャラクターを表すキーワードをたくさん出す

まず、キャラクターごとの特徴をキーワードでいっぱい挙げてみます。本人たちをあんまり知らない時から、エッセイマンガを描き始めたので、改めて振り返ると今日までにだいぶずれてきたような気がします。

ハイセ(仮)

多忙が好き、仕事が好き、育てたい、自分の世界を持っている

ドラちゃん

ダジャレ、ドラえもん、愛され系、アイデアを出すのが好き

コイヌくん

宇宙が好き、ツッコミが上手、ルービックキューブ

うーん、主人公になりそうなキーワードがあまりないかも。そう考えると、売れてるマンガの主人公の芯の強さは、このキーワードの強さから派生してる気がしますね。

がんばってここから強いキーワードを生み出してみます。

ハイセ=TODO開発
ドラちゃん=ダジャレ開発
コイヌくん=宇宙開発

ものづくり系のシェアハウスなので、こんな感じでまとめると自分の中で整理しやすいかも。いったんこれにしてみます。

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キャラを立たせる行動とセリフ

次に、どんな行動を取ったり、セリフを言ったりすると、キャラが立つかを考えます。

ハイセ=TODO開発

忙しい、忙しい
常にどたばた
あれもやらなきゃこれもやらなきゃ

ドラちゃん=ダジャレ開発

目の前のことをどうやってダジャレにするかを常に考えている
発言は基本ダジャレかドラえもん
おもしろいダジャレを言えた時の全能感

コイヌくん=宇宙開発

宇宙が好き
宇宙開発のたとえ話を出す

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びっくりするくらい全然思いつかないですね。。

この話はコミックエッセイで実話をもとにしてる分、本人のキャラクターに引っ張られてしまってるところがあるかもです。

ただ、完全創作で長編物語を創る時は、キャラクターに強いキーワードを持たせ、そのキーワードの意識がキャラに当たり前に根付いているかを確認する必要がありそうです。

自分の物語に転用できないか

このキーワードってアーティストでいうとステートメントなんですよね。私の場合は現在、「社会治療」というのがそれに当たります。自分自身の物語を紡いでいく際に、このキーワードを持っている人が普段どういう思考でいるか、どういう行動を取るか、どんな言葉を選ぶかっていうのを自分で改めて考えてみたくなりました。

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たぶんものすごく、人の配置を考えると思うのです。社会治療は、一人一人が社会を癒す医師であり、社会から癒される患者であるという概念なのですが、社会治療の第一歩が「移動」ではないかと私は考えているのです。

才能がもっとも活かされる場所にその人を配置すること。

それを考える時の自分は、現在の社会がどうなっているか、どこへ向かっていそうかを考えているはずです。社会が向かおうとしている状況に対して、その人がどこに配置されていると、社会全体の幸福度が上がるだろうかっていう考え方でしょうか。

なるべく人や状況を観察し、本人の強みや向いてそうなこと、やりたいことの方向性を掴もうとすると思うんですね。自分のやりたいことでうまくいった人は、他の人の成功も信じられると思うのです。

日本で専業アーティストをやろうとしても、なかなかできるって信じてもらえない感じなんですが、誰も信じていない中で、自分一人で信じ続けるってそこそこ大変です。

人種とか性別とかにまつわる話とかも、当たり前になった時には全部うまく折り合いがついてると思うのですね。(もちろんちょっとは気を付けるのだけど)深夜に女性一人で外を出歩ける日本では、安全が当たり前になってます。安全が当たり前じゃない国の場合は、心の中にずっと危険がつきまとうことになります。

天動説信仰が地動説信仰に入れ替わったように、完全に当たり前になるためには、世代交代が必要なのかもしれませんが、変化の流れが現在でも感じられたなら、未来の常識を想像する楽しみができそうです。

物語の登場人物たちのキーワード(穴)を考えるより前に、自分のキーワードが自分そのものになるくらい馴染むまで、考え続けないとって思ったのでした。

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