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物語とリアルの境目がなくなっていくことを「せりか基金」から考える

今日は元獣医の細胞アーティストOuma(オーマ)とみじんこが月額3265(みじんこ)円を支援している「せりか基金」について書いてみます。

現在、月額支援が簡単になったことに加え、Tポイントでも支援できるようになりました。せりか基金から支援を受けた研究者の浅川先生の研究論文が、2020年2月21日に英国科学雑誌「Nature Communications」に掲載されました。Oumaの誕生日やん!めでたい!

『宇宙兄弟』が好きだったのもありますが、この基金は知った時から本当に素敵だなぁと思っていて。Oumaがもともと獣医師だったというのもありますが、医療って専門的なジャンルなので、医療関係者じゃない人たちががんばって運営しているというのもとてもうれしいなぁと。

(現場がとても忙しいというのもありますが、医療従事者じゃない人たちが医療をよくするために関わってくれると、全体として医療の質ってよくなるんじゃないかと思っています)

くわえて、物語と現実とのかかわりがとても素敵だなぁと思っています。

「せりか基金」に支援する時、自分の中に「伊東せりか」さんの夢を叶えてあげたい、治療薬が開発された時にせりかさんと一緒に喜びたい!みたいな思いがあったりします。

冷静に考えると「伊東せりか」さんはフィクションの存在なので、この世にはいないはずなんですが、応援してる側にとっては、確かに実在してるんですよね。これは『宇宙兄弟』に限らずだと思いますが、スターウォーズが好きな人にはオビワン・ケノービは存在してるだろうし、スラムダンクが好きな人には桜木花道は実在ですよね。

Oumaは今は現代アートを本業にしていますが、小さい頃から物語が好きで、中学生の頃には編集者になって小説家の原稿を一番最初に読むのが夢でしたし、大学生の頃は童話とか絵本とかをいっぱい書いていました。

大学生の頃、九州を一人旅しながら、いつかこうして旅した土地を題材に物語を書き、それがきっかけで町のことが知られて多くの人がその土地を訪れるようなことができたらいいな、と思っていました。

今、noteで書いている「旅の言葉の物語」も自分が実際に訪れた土地の出会いを描いた物語です。

小さい頃、妄想が楽しすぎて一人でトイレにこもって勝手に生まれてくる物語を楽しんでいた身としては、想像の世界はかなりリアルに近くて。物語はもっと誰にとっても現実であると感じていました。

物語を通じて現実に貢献するというのがずっとやりたかったことなのですが、「せりか基金」みたいな事例が具体的にあると、後からマネやすいですよね。他の人に説明する時も「せりか基金」みたいなことをしたくて、って言いやすいです。

そういう意味でも、素晴らしい道をつくってくれたなぁって思っています。

Oumaは細胞アーティストと名乗っているので、iPS細胞だったり、医療関係だったりに貢献したり、物語を通じて世界のいろんな場所のことを伝えたいなと思っています。

文章でもアートでも、作品を通じてリアルに貢献するというのは自分でもやりたかったことなので、2020年1月から「せりか基金」寄付してる月額3265(みじんこ)円と同額の作品を毎月2点、BASEのみじんこショップにアップしています。

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たとえばこんな感じ。葉っぱはブラジルの葉っぱをかたどっています。

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毎月つくりながら、苦手だった装丁の研究もしています^^

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最初の作品はブラジルにいた時につくったもので、切り絵で重ねています。

せりか04-(9)

毎月2点、試行錯誤しながら小品をアップしてるので、成長過程を見たいな!っていう方はぜひ、みじんこショップをフォローしてやってください。

社会治療としてのアートを考える

現在、自分は現代アーティストとして「社会治療」というのをとても考えています。ヨーゼフ・ボイスというアーティストが「社会彫刻」という概念によって、すべての人をアーティストにしましたが、「社会治療」はすべての人をドクターにする概念です。

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私たちは社会を治療するドクターであり、同時に社会から癒される患者である。この視点でいると、自分が属している社会と自分との相互の関係を、医療概念としてもてるんじゃないかなと思ってるんですね。

医療は個人を治療していましたが、自殺者が多いままということは、身体が健康でも社会が健康でないということを表していて、社会を健康にするには、個人ではなく、私たちが医者として社会に関わっていったほうがよさそうという考え方です。

現代アートの場合は、その作品が置かれる文脈が大事という話もありますが、作品を通じてなにかの支援になるという循環が伝わると、自分が目指す「社会治療」を作品で表すという意味では、とても分かりやすくなると思っています。

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葉っぱ型の作品は、ブラジルで見つけた葉っぱをかたどっているので、穴を開けた虫の存在なども作品に関係してることになります。

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他者との関係性を伝える、という意味では、世界中の人と1つの作品をつくっているアートプロジェクト「SORA」や、

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繋がった巨大作品の一部を買っていくと穴が開いていくという「系統樹」、

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「系統樹」の小さい版の「クラミドモナス」シリーズなどがありました。(展覧会中にお客さんが並べ替えて新しい形をつくれた)

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これまでは人同士の関係性のみが表されていましたが、想像の世界だったり、物だったり、概念だったり、ヒト以外の関係性を作品の中に取り込んで、社会治療について伝えつつ、考えを深めていきたいと思ってますよ。

長くなってしまいました、ここまで読んでいただきありがとうございます!
応援するよ!という人は「スキ」したり「フォロー」したりしてくれるとうれしいですよ!

せりか基金について詳しくは公式サイトをどうぞ。

Ouma作品はみじんこショップかギャラリータグボートで購入できるので、もしよければ見てやってください!

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これからも、みじんこをよろしくね!

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