物体に内在された物語を表す~ブラジルで見かけた葉っぱがアートになったよ。
2020/4/20から、東京で開催の展覧会に参加予定でした。新しくオープンするところだったので、ギャラリーとしても辛いはず。
ですが、オンラインでの販売を積極的に勧めたいということで、作品は予定通り会場に送ることになりました。
額も含めて見せ方を試行錯誤しているので、今日はそのあたりも含めてのご紹介です!
ブラジルの葉っぱの形に切り抜いて文字を書き込んだ作品シリーズです。
・ブラジルの葉っぱの形=ある時に存在し、今は存在しなくなった過去の現実
・書かれている文字=文字はそれだけでなんらかの意味をもつが、読める人と読めない人、ニュアンスまで深く分かる人とそうでない人が存在する
そこに優越感みたいなものが発生することもあるし、格差があることがコミュニケーションを生むきっかけにもなる。
・オノマトペ=状態や動作を表し、動きが出るが、実際にその動作をした時に出る「音」を正確に表したものではなく、日本という文化圏の約束事のようなもの。効果音のようだが、言語と同じくほかの文化圏の人には難しいニュアンスも含む感性の伝達方法
たとえば「もぐもぐ」と書かれていると、ブラジルの虫が葉っぱを食べた時の音のようにも感じられ、そこにストーリーも生まれる。
・文字があると模様が背景になる
同時に文字のようなものがコントラストが高い状態で入っていると、文字にフォーカスし、周りの模様がまるで背景のように遠ざかります。フラットなパターンのみの時とは認識の仕方がだいぶ変わります。文字ってつい読んじゃいますよね。
ものすごく短くまとめるなら、このシリーズは「それぞれの物体に内在された物語」を表しています。ストーリーが広がっていく様子を、自由に想像してもらえたらうれしいです。
ちなみに、ブラジルでかたどってきた葉っぱはこれが全部なので、これ以上はもうつくれません。
超ちっさい葉っぱはみじんこショップに出してますので見てみてね!
葉っぱシリーズは影がとてもきれい。透明額に入れたら日常の壁に映る影をもっと楽しめるかなと思って、いくつかは透明額に入れてみました。
こちらの透明額は「ゆうびどう」さんの透明額のシリーズです。
多少の厚みがあるものが入れられるこちらの額はマルニさんです。アクリル板に両面保護シートが貼ってあって、とてもきれいに梱包されていました。ありがたい^^
(アクリル板は傷つきやすいので、作品を入れる時につやっつやだととてもうれしい)
背景にいろのあるものを敷いてみたらどうかなーっていうテストをしてみました。
日がしっかり入ると、透明額だと後ろに影が入るし、作品を額から出さなくても背景に紙を貼ったりするだけで変化を楽しめるところもいいかなと思っています。
アクリル板を支える白いツメが見えちゃうところだけがちょっと気になりますかね笑。
こちらの作品はShun Art Galleryという上海を拠点としたギャラリーさんで取り扱っていただく予定です。
その他のOuma作品はギャラリータグボートさんで販売しているので、ぜひ見てやってくださいっ。
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