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分業時代のマンガ制作~文章で表現することと絵で表現すること

自分の物語がマンガ化・映像化されたところが見たい!ということで、絵の描ける人にネーム制作をお願いし、Twitter経由で持ち込みすることを目指しています。

原作となってる医療ファンタジー小説はこちら。

毎週、話し合いを進めているのですが、自分でも初めての試みで学ぶことばかりです。なにしろ、すごい人に頼んでいるので、もらえる指摘もとてもありがたいです。

↓ 映画のポスターみたいなの描いてくれたよ!!めっちゃかっこいい!映画館で見たい!!(*´▽`*)ウレシイヨー

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今日は文章の表現と絵の表現のおはなしです。

原作小説をマンガ用に書き換えて字コンテをつくり、ネーム担当の方に渡していたのですが、その時に気をつけたほうがいいことを指摘してもらいました。

冒頭に主人公の女の子と、ネズミが出会うシーンがあります。

誰も乗っていない列車で眠っていたら、自分の隣に巨大ネズミが乗ってきて起こされるというシーンです。

原作だとこんな感じ。

 乗客がほかにいない列車で、わざわざ眠る人を起こし荷物をどかしてまで隣に座りたがることを、彼女はすぐに不審に思うべきだったのだ。彼が知りたがっていたのは、彼女が犯した殺しの理由だったのだから。

 肩を揺すられた彼女は反射的に謝り、腕に持ち手を絡ませていた帆布のバックパックを自分の上に乗せるようにして抱える。
 彼女が視線を上げるとそこには、厚手の黒いコートにつばのある黒の帽子をかぶった…鼠がいた。身長はアサの二倍はあるだろうか。
「失礼。荷物、そちらに置かれては?」
 鼠は向かい合った座席を指さし、許可を待たずに彼女の隣に座り込む。巨大な鼠が隣に座ったせいで、彼女の身体は窓側にきつく追いやられる。窓の外には青い海。絵の具を溶かしたような鮮やかすぎる青水色の海が見えた。

原作者として、このシーンで伝えたいことは「彼女は殺人者なのか?」という謎、ネズミから少女へのプレッシャーと存在感や圧力、あとは列車の外の世界の様子(海と砂漠の対比)です。

ネズミが主人公に荷物をどかす指示をしている部分で、「なんでこのネズミは空いている席に座らないのか」「なんて自分のことしか考えてないんだ」みたいな性格を表しています。

あとは、最初の会話なので、話しかけるきっかけみたいな部分もあったりしました。

コメディ

実際に描いていただいたんですが「このシーン、いらなくない?」と。(コメディすぎないかと指摘されました)

ガラガラなのは絵で示せるのと、

コメディ2

ネズミが主人公の女の子にかけてくるプレッシャーは、こういう「画面」でつくれるんですね。影の多さ、主人公が後ろからついていってる様子、ネズミの顔がよく見えない、みたいなもので表せます。

キャプチャ (2)

小説の場合、短い文章はそれほど重要度がないので、ネズミが一言「荷物をどけろ」と言っていてもサラリと流れてしまいますが、マンガとしてそれを「コマ」を使って表現した場合、荷物をどけさせるのであれば、その動作が物語の重要な伏線とかになっている必要があったんですね。

小さい背景コマとかになっているわけではなく、はっきり場面として表す場合、それが物語としてすごく「重要」なものになってしまうんです。

なので、なくていいシーンは徹底的に削り、雰囲気は全部、絵で伝えないといけなかったです。

原作小説を書いていること、文章表現慣れしていると、つい原作の表現をそのまま使いたくなってしまいますが、重要でないものはとにかく全部削る、という意識をもってやらないと、マンガ表現としては無駄が多くなりすぎてしまうなぁと気づかれました。

小説の場合は、文章の長短やシーン描写で「間」をつくりますが、マンガはコマの強弱で間をつくり、1ページ内で大きくコマを使う=重要、という意識が必要だなぁと学びましたよ。

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Clipstudioという描画ソフトの練習をしつつ、自分でもネームというものを描きながら「マンガ原作」として必要な文章シナリオの書き方を身に着けていきますよ!

とりあえず、字コンテを改めて見返して書き直します!

ここまで読んでいただきありがとうございました!
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ネーム制作過程はこちらからどうぞ。

連載させてくれるところが見つかりますように!


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