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ArtStickerを1か月使って考えたこと


※2020年6月13日ちょっと追記しました。
※この記事を書いた当初と比べ、かなりいろんな改善が入っているようなので、あくまで過去のアーカイブとしてご覧ください。
(かなりアップデートされていて誤解を招くといけないため、2021年7月時点で、記事の一部を削除しました)

ArtStickerというアプリがあります。120円からアーティストの作品をアプリ上でコレクションしたり、作品を購入したりできるサイトです。

約1か月間、作品を見まくり、現代アートってなんだろう、自分に必要なことはなんなのか、というのを考え続けました。

コレクションした作品はこちら。解説と合わせてもしよければどーぞ。

ここからは作品ではなく、ArtStickerというアプリについてユーザー目線で考えたことです。

アーティストにとって大事なこと

私はアーティストとしてもアプリ登録しているので、投げ銭するユーザー側の気持ち、アーティスト側の設定のしかたの両方の状態を把握しています。

そこで感じたのは「意外とアーティストはコメント返さない=アプリ使ってない?」です。ほぼ全部違うアートを30個くらいコレクションしましたが、知り合いをのぞくと生のコメントが返ってきたのは2人だけで、あとは登録時の定型文が自動返信されるだけだったんですね。

ものすごく丁寧な事前設置した返信コメントが返ってくるのですが・・・。これってけっこう味気ないなと。何度もコレクションしている人は、どんなに丁寧なコメントが戻ってきても、コメントに温度を感じないんです。アーティストが本当に喜んでくれてるのか、役に立ってるのか。せっかく投げ銭したのであれば、そういうのを感じたいじゃないですか。それが定型文だと丁寧に書かれているのは分かるけど、伝わらないんですね。

120円じゃ喜んでもらえないかぁという寂しさを感じましたが、実際、120円じゃ制作なんてできないので、1万人分くらい集まらないとプロジェクトとか動かせないよね、、っていうのも分かります。

アーティストにとって制作が大事なのもとても分かるので、ファン対応に膨大な時間を割けないというのもそのとおり。この辺り、なんかアプリ側でコレクションした時の花火みたいな演出をつくるとか、20個コレクションすると称号がもらえるとか(noteのバッジ機能みたいなやつ)、アーティストに負担をかけないけど、お金を払ってくれる人が「払ってよかった!」って思える施策を入れたほうがいいんじゃないかなと思いました。

あるいは、Stickerしてるユーザー同士で交流がもっとうまれるように「よかったねー」「私も素敵だとおもったー」っていうやり取りが広がり、それを見てる作家もうれしい、という動きになるようにしたほうがいいかなと。ユーザー同士で交流してくれることがネットワーク効果になってアプリを使う喜びが増す、みたいな感じです。

たとえば、新規ユーザーとか見てるだけのユーザーに、良かった作品にコメントを残してみよう!とか、たくさんコメントを残すとアーティストにブルーStickerを送れるようになる(ゲーム内通貨としてStickerを使う)とかにしたら、お金はないけど時間はある!みたいな人がせっせと推してくれるかもしれません。

アーティストでコメントをしっかりくれたお二人については、今後も積極的に作品を追いたいなと思いました。私も「よかったー」とか「すきー」みたいな一言コメントではなく、かなりガチめにコメント残してたので、自分が丁寧に見たこともちゃんと相手に伝わったなという喜びがかなりありました。

オープニングというのが作品を売る、作家にファンをつくるためにとても重要なものなんですが、ちゃんと交流する、作品について、自分の真摯さについてちゃんと知ってもらうというのはとても大事なんだなと実感できました。

ちなみにコレクションしながら、ほかの作家さんの丁寧なお礼文言を見て学び、自分はもっと喜びのテンションを出そうとコレクションしてくれた時の文言を「やったー!」みたいにしてみましたよ。

最近、私は文字や言葉をテーマに作品制作してますが、言葉の温度感って「伝える」ためには大事なんだなっていうのがとても大きな学びになりました。

コレクションはじめてみて、自分は実際に、ほかのアーティストさんの作品から学べたのでそこは本当によかったです。

いろんな作品を見るのはとても楽しいので、アート好きな方はぜひのぞいてみてください!

Oumaのコレクションリスト解説付きマガジンはこちら。


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