見出し画像

アート企画「脳の深くまで潜る」透明な球体に乗って深海まで沈む体験をしよう

ALSという難病の治療研究支援をしているファンドで「せりか基金」というのがあります。『宇宙兄弟』というマンガに出てくる宇宙飛行士せりかさんのお父さんがALSで亡くなっていて、せりかさん自身もALSの治療研究のために宇宙飛行士を目指すんですね。

物語とリアルが密接に結びついているところがとても好きで、自分も物語を通じて実際の医療に貢献できたらいいなと思っています。

その一歩として、2020年1月から「せりか基金」に月額3265(みじんこ)円の支援を始めました。作品を通じて支援がまわるようにしたかったので、毎月2点、3265円の作品をみじんこのネットショップで販売することに。

7月くらいから、販売するものをALSの理解につながったり、病気について考えるような機会になったりするようなアート企画の企画書にしています。

それまでは自作の延長線上にあるアート作品の小さいのを出してたんですが、患者さんやその家族、現在なんにも病院に通う理由がない人、医療従事者をちょっと結ぶ機会ができるアートプロジェクトを提案できる人になりたかったのです。

実現可能性は抜きにして、こんな企画があったらどうだろうっていうのを、どんどん考えていくので、よければお付き合いくださいませ!

「脳の深くまで潜る」

企画概要

酸素の入った透明な球体に入って静かに深海に沈んでいくというアート作品です。球体の中は安全が保障されていますが、沈めば沈むほど真っ暗になっていきます。周りから何が出てくるか分からず、出て行こうとしてもすぐに出て行けません。

周りに自分と同じ参加者の球体があり、それがわずかに光を放っていることだけが、心の支えになるようなアートプロジェクトです。

画像1

企画意図

最近、うつ状態を「脳がところてんに包まれている」と表現した記事を拝読したんですね。ALSで体が動かない状態は、球体の中で身動きができない状態に近いかもしれないと。同時に、社会状況の大きな変化の中で、身動きが取れない不安を抱えている人の状態も表しているのがこの球体で深海に沈む企画です。

安全だけど、自由に動けない。周りに何があるか、これからどうなるか分からないという体験は、2020年を生きる多くの人に当てはまる状況なのではないかと思っています。

私自身、スキューバダイビングをやることがごくたまにあって、人生で2回だけ、ディープダイビングで水深40メートルのところまで潜ったことがあります。これが、めちゃくちゃこわい、、!

精神が落ち着いている時ならいいんですが、2回目にやった時はボートから飛び込んだ段階で水を飲んで気持ちが焦ってしまってですね。ロープを伝って下りていくと、視界はどんどん悪くなってくるし、プレッシャーでどんどん息が荒くなるし。

深海だと空気は圧縮されるので、たくさん呼吸するとそれだけで酸素ボンベの酸素がめっちゃ減る!沈没船を楽しむとかとてもできなかったです。

なので、リアルでもしも実行したとしたら、パニック起こす人もいるかなーと思います。安全にやるとしたらディズニーシーの海底2万マイルみたいなアトラクションにするか、VRゴーグルを外せばすぐに深海から出られるみたいなほうがいいです。

画像2

一緒に沈んだ人たちが心の支えになる

もしもリアル企画として深海に沈んだとしたら。2万マイル(=32,187キロ。地球1周は40,075キロ)の深海に達したとしたら。

めっちゃくちゃ怖いと思うんですよね。同時に、一緒に沈む体験をした人たちと、精神的なつながりが強くなるんじゃないかなと思っています。

何も会話してないけど、ただそこに存在しているだけでありがたい。深海にいなかったとしても、人がいるというのはそういうことかもしれない。

見えない気づかない不安がいつの間にか自分の周りに絡みついているかもしれない。人が存在していることが支えになること。自分が存在していることが不安の中にある誰かの支えになってること。

不安と存在の体感がこのアートプロジェクトの主旨です。

この企画書を買ってくださる方は、こちらからオーダーください!

※企画書スケッチは今、手書きしてるので、できたら販売ページに写真を追加します。みじんこと企画書を透明の袋に入れ、レターパックライトでお送りします。

今ならポストカードサイズのみじんこがついてくるよ!

ここまで読んでくださってありがとうございます! スキしたりフォローしたり、シェアしてくれることが、とてもとても励みになっています!