日本最大級のオンラインギャラリータグボート代表の徳光さんに「成長するアーティストの特徴」を聞いてみた。
東京日本橋にオンラインギャラリー「タグボ―ト」のオフィスがあります。
「アートで食べていけるアーティストの数を増やす」ことを掲げ、17年もオンラインギャラリーをやっています。徳光さんが代表になったのは12年前です。
起業しても10年残る会社は6%ほどしかないと言われる中、タグボートは10年以上も運営をつづけています。オンラインの強みを生かし、現在タグボートが直接プロモーションして取り扱っているアーティストも140名ほど。
Ouma(オーマ)は2016年くらいから取り扱ってもらっているので、かなり早くにピックアップしてもらったアーティストの一人です。アーティストとしてやっていくにはどうしたらいいか、今後のアート業界の予測、タグボートの戦略などを伺ってきました。
今日のテーマは「成長するアーティストの特徴」です。
真剣にみじんこと向き合う徳光さん(タグボート代表)。
オーマ(以下、O)「こんにちは! お久しぶりです。お忙しい中、お時間ありがとうございます。さっそくなんですが、アーティストとしては一番聞きたいポイント、成長するアーティストは何が違うかを教えてください!」
徳光さん「こんにちはー。成長するアーティストね。一つはやっぱり、地頭の良さだねぇ。作品うまい人はいっぱいいるんだけど、その中でどうやって先のチャンスを掴んでいくかじゃないかな。そこはやっぱり地頭の良さが絡んでくるよ」
O「作品がうまいだけじゃダメなんですか、、他には?」
徳光さん「他は、コミュニケーション能力と感度かな。アンテナが立ってるかどうか。そういうのがあるほうが、将来的に売っていく力がついていくから。単純に絵がうまい、コンセプトがうまいっていうのは、一時的なものかもしれないじゃない。最終的に勝てばいいんだからさ」
O「なるほど。アンテナって具体的にはなんですかね? 時代に対する感度とかよく聞きますけど、抽象的すぎてよく分からないなっていつも思うんですよね」
徳光さん「たとえば今なら、コロナのことについて、ちゃんと文献を調べたりデータを見たりして自分で考えられるかどうかとかさ。テレビでよく言っていることしか知らないとか、有名人が言ってることをそのまま信じてるとかじゃなくて、流行り廃りについて自分で考えられるかだよね。世の中の流れやトレンドに対して鈍いようだとアーティストとしてやっていくのは厳しいかもしれない」
O「そうか。本にも書いてありましたね。その辺りのことが詳しく」
徳光さん「そうだね。あとは諦めない忍耐力。諦める人がやっぱり多いからねぇ。浪人して美大を出て、マスターまで出ちゃうとけっこういい年齢でしょう? 35歳まででうまくいかなければ諦めるとか、よくあるんだけど。さっきも言ったけど、最終的に勝てばいいんだから」
O「最終って、いつですかね?」
徳光さん「そりゃあ死ぬまでだよ! アーティストは80歳になっても作品つくれるでしょう。死ぬまでアーティストでいる気でやって、死ぬまでに勝てばいいんだから。いつ花開くかなんて誰も分からないよ。死ぬまでには絶対勝つ! そのくらいの気持ちで何歳からでもチャレンジして諦めずにがんばって欲しいって思ってるよ」
O「おお、それは嬉しい言葉! 私も獣医からのセカンドキャリアでアーティストやってますけど、数年とかじゃなく数十年単位で成果が出るかどうかっていうくらいでギャラリーが見守ってくれてると、ちょっと安心できますよ」
徳光さん「チャレンジを始めるのに適したのは、やりたいって思ったその時だよ。始めるのに年齢は関係ないかな。あと、コミュニケーション能力は大事。アーティストって変な人多いけど、仕事としてやるためには、他の人とのコミュニケーションが絶対に必要だからね」
O「なるほど。まとめると、成長するアーティストは
1)地頭がよくて諦めない人
2)コミュニケーション力がある人
3)感度がよく自分で考えられる人
ですかね」
徳光さん「そうだね。3つ全部あればいいけど、最低でも1つはないときついと思う」
O「ありがとうございます。これから始める人はこのあたりを意識しておけば、成長が早まりそうですね!」
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