ローソンの『メガ焼きそばパン』を語る王騎

ローソンの『メガ焼きそばパン』が、ただの具無し焼きそばにしか見えぬ件。ンフフフフ実はただ面白いだけではなく、営業的観点から見ても非常に学びある商品なんですよねェ。もちろんジャンルはあくまでも惣菜パンなので、この下にコッペパンが敷かれているのですがァ?しかし。
https://x.com/oukirealty/status/1718262196223021227?s=20

何ですかこれは…
パン…?

これが「総重量200%以上」を謳えるのはあくまでも〝焼きそばパン〟基準だからなんですよ。この商品が、もし弁当コーナーに並ぶ〝焼きそば〟だったらどうでしょう?〝焼きそば〟基準の場合、どう繕っても並サイズでしかないため、このように思わず手に取りたくなるようなキャッチコピーは使えなかったはずです。

ンフフフそれだけではありませんよォ?具が無いので原価は通常の焼きそばよりも安いはずであるにも関わらず、チルド弁当棚ではなくパンコーナーに並んだことで、このように異様なまでのインパクトと話題性すら提供できているのです。パン類の中に明らかに麺類に見える何かが並んでいる様は相当なものでしたからねェ。

弁当として冷蔵ショーケースに並べば、単に具がないだけの安っぽい焼きそばにしか見えなかったものが、見せ方と売り方を変えるだけでこれほどの付加価値を出すことができるというわけです。限られた予算内で、同じ原価で、いかに顧客満足度の高い商品を生み出すのかにこだわり抜いた結果の産物なのでしょう。

店舗売上の責任を販売部門か開発部門のどちらかに押し付けるような風土の企業からは、このようなイノベイティブな商品は生まれ得ないでしょうねェ。ンフフフフ。先日のコーヒーサブスク企画といい、最近のコンビニの中ではローソンのマーケティング戦略が頭一つ飛び抜けているようですよ。ココココンビニ…

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