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6月の金曜日「ビーズ」

 どうやら関東は梅雨入りしたらしい。雨が降ること自体も些か鬱陶しいけれど、降ったりやんだりするのも鬱陶しい。一番鬱陶しいのは霧雨というか、降っているか降っていないの降っている寄りの、ギリギリ傘を差さないといけないけれど、それほど降っていないレベルの雨で、なぜなら僕はメガネを掛けているので、そうじゃない人が「まぁ、この程度なら傘は別に良いか」というくらいの弱い雨であっても、レンズに水滴がつき視界が妨げられる。ワイパーをつけるわけにもいかないし、ガラコを塗ってもそんなに早く走れないのでダメだ。

 冗談はさておき、今週は非常に疲労困憊だ。新規プロジェクトがついにスタートした。一旦、最初の目標は120%ほど達成したけれど、とても疲れた。しかし、こんなことを書くのもなんだけれど、ちょっと楽しかった。少しだけね。ただこれからは、これを軌道に乗せないといけないので、まだまだ予断は許さない。今月中になんとか一旦は落ち着けたいところだ。

 日曜日、前日までの台風というか大雨も上がり、日中は日差しもあり暑かった。いつもの公園にいくと、小学生くらいの女の子が二歳くらいの妹とお父さんと遊びに来ていて、ウチの娘を遊びに誘ってきた。初対面だけれど、その小学生くらいの(一年生くらいに見えたから六歳か七歳か)女の子は、僕の見た限り遊び相手として二歳の妹では物足りず、娘に声をかけたようだった。

 とはいっても、娘は四歳なので、体格というか体力に当然、差がある。主に鬼ごっこをしていたけれど、すぐに捕まってしまう。でも、体力差にモノを言わせて悦に浸っているというわけでもなく、それぞれ子供なりの真剣さで遊んでいた。娘の方も、僕とのトランプなどでは負けたら怒るくらいには負けず嫌いだけれど、鬼ごっこですぐ捕まってしまうことに不満な様子はさほど見せず、子供同士で遊べることが嬉しそうだった。

 一通り鬼ごっこをしたあと、女の子がドロケーをしたいから、僕にも遊びの輪に入ってほしいと頼んできたので了承した。ドロケーって、今の子供たちもやるんだなぁ、と感慨深かった。僕が警察で、娘と女の子が泥棒という設定。ここが安全地帯、ここが牢屋、と遊具をそれらに見立てて始めたけれど、すぐに安全地帯から動かなくなってゲームが進まなくなったので、僕が持っていたペットボトルを宝物に見立てて、泥棒はそれを盗む、というタスクを追加した。片方が囮になって、もう片方が宝物を盗む、という作戦を女の子が立てて、無事に泥棒は宝物を盗み出すことができた。

 その後、またマックに行きハッピーセット頼み、おもちゃ屋さんですみっコぐらしのアクアビーズを買った。以前に、ゲームセンターの景品を凝視しながら「これ、みずでかたまるやつ?」と興味津々に言っていたのが印象に残っていて、それを思い出したので一緒に買いに行った。帰ってから一緒に作ってみたけれど、意外と細かい作業で難しかった。だから最初はほとんど僕が作ってしまい、業を煮やした娘が「ココちゃん、じぶんですきなのつくる!」と言い出して、キュアウィングを作り出した。

 遠目から見れば、キュアウィングに見えなくもない。ちなみにB’zのコアなファンは、このビーズと同じイントネーションでB’zと発音するらしい。ピアノも「ピアノ」という人と「ピアノ」という人がいる。富山も「とやま」という人と「とやま」という人がいる。県内の人と県外の人とで別れるようだ。

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