社会的弱者不要論〜キャリアの機会格差を作らせた初職の元上司〜
1992年に入社した初職で、当時の上司によって電話対応の練習で45分後に禁止令を受け、他の女性社員がやっていた仕事を退職するまでやらせて貰えなかったことを恨んでいる。
当時の上司曰く、
私が6年間在籍していた経理では、
銀行等の金融関係からの問い合わせが多く、吃音やアナウンサー並みの流暢な話し方が出来ないのは勿論、叱責を受けた時の感情的な対応がネックであることから表に出せないとのことだった。
高校の校則が厳しかった為にアルバイトは禁止されていた関係で、接客経験はないものの、 #日商簿記二級 と #日商珠算三級 の資格を生かしてカバーしようと思っていた矢先の出来事だった。
長い目で他の女性社員の仕事振りを観察しても、
人並みにやれそうもない様子だったので、退職することも考えた。
「仕事」で自分の居場所を作ることに対して批判を受け、自責している私を見た一期上の年下の先輩から、
資格は会社に入社する為のひとつの手段しかなく、実務では無意味であるという話を聞いてから、 #底辺 の世界に踏み入るようになった。
業務分担表の私の欄を見ると、
万年 #単純作業 ばかりで進歩がないことから先輩の発言そのものだった。
振り返れば、上の立場からすると、
部下を管理することが仕事であり、部下に対し、たった一瞬の失敗で本来すべきことを与えなかったのは、転んで痛みを覚えさせることを与えなかったことを放棄したことになる。
それが、
上司の失敗を恐れてやったことしか言いようがない。
生来キャリア志向であった私は、
上司に決められた単純作業限定では社会人生活を終わらせる訳にはいかず、他の女性社員がやっている様々な分野の仕事をしていることから、機械的ではなく、個々の特徴を読みながら視野を広げていっている様子が伺えた気がする。
それに腐った私は、仕事を何となく終わらせるような怠慢な姿勢を疑われてしまい、
言葉にならない悲鳴で上司らを非難して悶々とし、仕事を改善する気にもならなかった。
後で関連するワードを検索したら、
#過小要求 による #パワハラ や #モラハラ に該しており、上司自身が作り出したダメキャラを作り出したことになる。
上司の人格があるならば、
部下が失敗を犯した責任を取るのは勿論、転びながら成長する姿を見守っていくのが常識であり、信頼をせずに責任逃れの形で仕事を与えないことによって、部下の人生を狂わせるような #機会格差 が生じる。
23年間のキャリア生活で、こんな早い時期に #非正規社員 並みの経験をしたことによって、
現在のような機会格差を失われた立場に置かれた人達の状況を理解出来、成長できなくなるといった危機から逃れる策を取るような自発的な行為をする人達と同様な性格をしている私がいた。
それによって、
部下が上司を評価できる時代に変わっており、単純作業しか与えられなかったり、閑職行きにされた者を「社会的弱者不要」とは 言わせない。
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只今失業中で高齢家族に合わせた生活を強いられており、取材する時間と費用がない状態で2時間という短時間で執筆しなければならない厳しい状況です。 主たるジャンルはいじめ、ハラスメント等の労働・社会問題を過去の回想を基にして執筆しております。