久しぶりの古書店
今日、久しぶりに大阪天神橋筋商店街のとある古書店に立ち寄りました。人文学の本を中心として書棚には、生きる上では全くお金にならないような本が所せましと並んでおり、その無意味さ故か、荘厳で静かな空間を作り出していました。
未曾有の疫病の流行、ヒステリーじみたメディアの情報で、世情人心荒み、「Stay home」とは言うものの、中々落ち着いていられるような状態ではありませんでした。言うまでもなく、現代社会とは、商業的な利益が人間の幸福に先行する資本主義が、マスメデイアと結びつき、人々の欲望に訴えかけて金を搾り取る社会です。
仏教徒にとっては、末法のような世の中で、直接には役に立たない書物が厳めしく並んでいるのを空間があることに、何となく気持ちは安らぎました。文化というものは、銭稼ぎにいそしみ、利益を求めて絶叫することではなく、こういった静かで穏やかなものによって保たれるのだと確信できたからです。
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