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OUEN塾OBとの楽しい会話

昨日のお昼に、江崎卓君(日立情報通信エンジニアリング、OUEN塾OB)が事務所に来られた。
江崎君は福岡のOUEN塾でリーダーだった。就活のおりは何度かお電話をいただいたり、私が福岡出張のおりにお会いしたりして、彼のご相談に乗ることもあった。
私ができるアドバイスと言ったら、"人生如何に生きるべきか"とか、"私の就活はこうだった。私はこんな生き方をしてきた"とか、そんなことしかお話しできない。それが何か参考になるかもしれない。そんなところだ。

江崎君は、真っ直ぐで、素直で、心優しい学生だった。だから、女性が7割以上を占めていたOUENリーダーの中でも女性から信頼されていた。その姿勢は今も何の変わるところはない。素晴らしい青年だ。

江崎君は、いつもながら、私に、人生に関して、いろいろ質問をしてくる。社会人になって、日々生きるにおいて、いろいろ悩むことも多々あるのだろうか。

[自利利他]について、
自利と利他は相反するものではないですか。
団長は、どうして自利と利他がイコールと思うようになったのですか。

人間は自分が一番大切だと思う。これは人間が生きていくための本能であり、これを否定することは人生を極めた人でないとできないことだ。普通の人は、本能という煩悩があるからだ。

人間は幸せになるために生まれてきた。誰でも幸せになりたいと思う。どうしたら幸せになることができるだろうかと、真剣に考え続けて生きていくことだ。

では、幸せとは何だろう。どんな時、一番いい気持ちになるだろうかと考える。考え続けていると、少しずつ"幸せ"が分かってくる。
私が幸せだと思う時は、人と和気藹々と仕事やその他の生活ができる時だ。そして、人に「ありがとう」と言ってもらえることをした時が幸せな気分になる。そして、その連鎖が続くことで幸せの気持ちは長続きして幸せの気分はますます高揚していく。
これは自利の極みと思うが、その時は人にさまざまな利を与えている時なのだ。すなわち利他だ。究極の自利は利他につながるのだ。

自利と利他は、丸い円のようだ。円の一点から右に行けば利己であり、左に進めば利他である。人間は自分が一番大切だから、右の利己の道を進むだろう。その利己を少しずつ高めていくのだ。考え考えながら進んで行くと、円だからぐるっと回ってスタート地点に辿り着く。その地点は利他のスタート地点だ。素直に真っ直ぐ利己を追求していけば、その究極は自ずと利他になっていくのだ。
そして、自利利他は究極は忘己利他(もうこりた)になる。己を忘れて他を利する。母が命を捨てて子どもを助ける"忘己利他"の領域に到達する。少しでもその領域に到達するように切磋琢磨して生きることだ。

[ビジネスとボランティア]について、
これも自利利他と同じことだと思う。ビジネスは利益を追求する。利益を産まないビジネスはビジネスではない。そんなビジネスは意味がない。その点、私は、今のところ、ビジネスパーソン失格者だろう。
私はビジネスを極めるとボランティアに到達すると思っている。また、長続きするボランティアはビジネス化したボランティアだと思う。すなわち、目指す究極はビジネス≒ボランティアなのだ。
私はそんなビジネスをしたいし、OUEN Japan はそんなボランティア活動をしたいと思う。

[OUEN Japan 信念会]について、
その日は早くホテルに来てお手伝いをします。お土産の袋詰めもあるでしょうし、受付もあるでしょう。何でもご指示ください。
それにしても団長のところにどうして人は集まってくるんでしょうね。みんなビジネスをしているのに、OUEN Japan のようなことをしているのでしょうか。

私が何よりも人好きだということだろう。それだけが私の特技と思っているから、それが楽しくて、[OUEN塾]や[OUEN信念会]をやっている。好きこそ物の上手なれだ。

それともう一つ、皆さんが集まってきてくださるのは、きっと私がビジネス下手で、あまりガリガリとビジネスをしていないからなんだろうと思う。
ビジネスライクから入ると、ちょっといやらしいところが見え隠れする。私は人と人をつなぐ、それが"人が幸せになる一番の要諦"と思うから、そちらから入る。それが延いてはそれぞれのビジネスにつながっていく。ベースにハートフルなところがあるからだと思う。
ビジネスもボランティアもベースはハートフルなところがないと、殺伐としてしまって温かさがなくなってしまう。

私の事務所と事務所の傍にある中華料理「三喜園」で、そんなやり取りを2時間に亙り話していた。
若者とのこんな会話は実に楽しい。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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