デザイナー読書メモvol.11 「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考
11冊目はこちらの本に。タイトルにあるアート思考とはどういう考えか知りたくて手に取りました。
例によってこちらのフォーマットに則って感想をまとめています。
この本の概要をまとめると?
いま、論理・戦略に基づくアプローチに限界を感じた人たちのあいだで、「知覚」「感性」「直感」などが見直されつつある。本書は中高生向けの「美術」の授業をベースに、
①「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、
②「自分なりの答え」を生み出し、
③ それによって「新たな問い」を生み出す
という、いわゆる「アート思考」のプロセスをわかりやすく解説した一冊。
アート鑑賞において一般的に疑問に思われるようなことに対して、網羅的に回答されているので、美術にあまり興味ない方ほどなるほどと思うことは多そうです。(詳しい方はちょっと物足りないかも)
・素晴らしい作品ってどういう作品のこと?
・リアルさって何?
・アートってどうやって鑑賞するの?
・ジャクソンポロックの絵ってなんであんなに高いの?
↑美術が好きでも意外と答えられないこういったことに答えてくれます。
ちなみに本書で取り上げられている「20世紀に生まれた6つのアート作品」はこちら。見出しとセットで見るだけで面白いです。
■case1「すばらしい作品」ってどんなもの?
■case2「リアルさ」ってなんだ?
■case3 アート作品の「見方」とは?
この本から得た学びは何か?その学びをどう活かせそう
か?
・確かに最近作品の前で向き合わずに、事前の知識やキャプションの説明を読んで満足することが増えてきていたので、もったいない…と思いました…。アウトプット鑑賞は見たまま感じたままを正解など気にせず言葉でアウトプットしていくことで、よりじっくりと鑑賞できる方法。友人と鑑賞する際に自然とこうやってるのですが確かに普段よりよく見ることができるので、ぜひ意識してやっていきたいです!
アウトプット鑑賞で便利な問いかけ
①「うるさい感じ」意見が出てきたら→「どこからそう思う?」事実を問う
②「色がたくさん」事実が出てきたら→「そこからどう思う?」意見を問う
・遠近法の頼りなさを忘れていました。笑
遠近法がいかに完全じゃないかはデッサンで理解していたはずなのに、忘れるものですね…。あくまで「リアルさを感じる表現の一つ」ということを頭におきつつ、様々な表現を素直に感じていきたいです。
何に1番驚いたか?
最終的にみんなそれぞれの物差しで考え、探究し、自分なりの答えを生み出すことで、アートという枠組みはなくなること。
これがアートだというようなものは、ほんとうは存在しない
ただアーティストたちがいるだけだ
by.エルンスト・ゴンブリッチ
この本から得た深めるべき問いはなにか?
・何がアートか自分で考えようと思うとアートがわからなくなりました笑
考え続けなければいけないと思います。
・この主観的な思考を具体的に何に生かしていくことができるだろう。