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デザイナー読書メモvol.6「ブランディング 顧客体験で差がつく時代の新しいルール」

今週は「ブランディング」について、比較的初心者にもやさしそうな本書を選んでみました!
例によってこちらのフォーマットに則って感想をまとめています。

最初に私のブランディングのイメージはざっくり…
「様々な媒体において一貫したイメージを与えるもの」です。
商品や売り場、CM、SNSなど様々なタッチポイントにおいて統一されたイメージをうける会社はブランディングが上手!というイメージです。例えばappleや日清のような会社はうまく作っているのかなという。


この本の概要をまとめると?

デジタルの進化とともに変わってきた「ブランディング」を、そもそもブランドとは何?ということから、戦略の立て方、実行の仕方、PDCAを回して検証と改善を続けるというところまでを説明した本です。


00:どんな会社でもブランド戦略は必要
・私たちは無数のブランドに囲まれており、
 それらは情報処理を簡略化し意思決定を助けている。
・ITが発達した現代ではスマホやアプリの登場により購買前後の接点が
 増えたことで、できる施策も増えた
・ブランド戦略とは、「ターゲット顧客にこう思われたら選ばれるであろうという価値を決めたら、そのような印象が残るように全ての顧客体験や施策に一貫性を持たせるように整えること


01:ブランドって何?
・ブランドとは「識別記号と知覚価値が結びついたもの

例「コカ・コーラ」
■ 識別記号 
コカ・コーラのロゴ / 赤と白のカラーリング / くびれた瓶のシルエット
■ 知覚価値 
炭酸飲料 / 爽やか、刺激的 / ハッピーな気分転換

・ブランドには体験の一貫性が必要。
 顧客接点の一貫性時系列の一貫性の2軸が存在する。

■ 顧客接点の一貫性 
商品・サービス / 広告 / 接客  など全ての接点で同じ印象を形成
■ 時系列の一貫性 
時代のニーズ変化とブランドの一貫性のバランスを取る(難しい

・強いブランドを持つメリット
 ①競合に埋もれずに選んでもらえる
 ②高く売れる
 ③リピーターを生むことができる



02:ブランド戦略って何?
・ブランド創りは体制の構築と与件の整理が大事。制約となる与件を見極めて、絞り込んだ領域で深く検討する。
・ターゲットは施策の拠り所とし判断基準とするために設定。
・知覚価値の設定

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03:デジタルで進化するブランド戦略

・「モノの性能」ではなく「顧客体験の向上」を目指す
生活者主語での発信をすることで高い接触頻度でも受け入れられる情報発信に

04:ブランド戦略の実行
・ブランドの一貫性を保つ3つの要素

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・顧客体験デザインのためにカスタマージャーニーマップを作成する。
お客さんの行動を線や面で捉えることで自由な発想になったり、価値の差別化ポイントや一貫性を持たせるポイントが見えてきたりする。


05:ブランド戦略の定着と組織的学習
ブランド戦略は軸として中長期的に固定してマーケティング4P施策をPDCAサイクルを高速回転させる。


この本から得た学びは何か?その学びをどう活かせそうか?

・人は色と形でブランドを識別する。
→ロゴ制作の際に似ているロゴがないか、考え方やプロセスは違っていても、なんとなく想起する表現したいものとは異なったイメージがないかなどロゴデザインの際は留意すべきだなと思いました。デザイナー以外の人にフィードバックもらうのが良さそうです。

・真実ではなく「知覚イメージ」で認識される
→「実際に質の良い商品」よりも多数の顧客は「質の良さそうな印象の商品」を選ぶという!デザインで印象を左右することはかなりあると思います。知覚イメージを意識するという新たな視点を手に入れた気がします。笑

・「ブランドターゲット」と「セールスターゲット」の違い
理想的ユーザー層と売上規模確保のための拡販先としての層があるのを知りました。この認識を明確にすることでデザインも変わりそうだなと思いました。

・人は言動に矛盾があるということ
→矛盾に気がつくことでインサイトを掘り起こすことになる!日頃の自分の言動を客観視して掘り起こすことでトレーニングができるそうなので意識してみたいです。これよく怒ったときにやってる気がします笑、私は何にむかついてるんだろ〜…と。。


何に1番驚いたか?

・広告代理店に依頼をする際の注意点
→戦略は依頼主が考え、広告代理店は戦術を考えるのが本来の役割分担ということ。明確に戦略を提示してれる企業はそんなにないので、広告代理店は全て類推で提案する…というのが多い気がしました。(それも仕事なのかと思ってた…)手を取り合って仕事していけるとより良いですね…


この本から得た深めるべき問いはなにか?

すごいブランド戦略の事例が知りたい!
・インサイトのもっと探る方法


ざっくりは理解できたので実際に業務にするとどうなのかとか、どんな事例があるのかとかが知りたくなりました。
あとはブランディングがめちゃくちゃ広い範囲を指す言葉だなと感じたので、もう少し具体的に分解して使えるといいなと思いました。ブランディング戦略の一つのCI制作が〜のように、、

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