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デザイナー読書メモvol.15 SDGsが生み出す未来のビジネス

先月行われたデザインシップにてスピーカーのライゾマティクスの齋藤精⼀さん(そういえば社名変更していましたね…!)やパーソンズ美術大学 非常勤講師の岩渕正樹さんが話の中で触れていた、世界中で共通認識として持つべき目標の一つ=SDGsに関して、どうやってビジネスが関わって行くべきなのか、自分ができることは何なのかということを少しでも知りたくてこの本を選びました。

基本的なSDGsの説明は下記です。

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持続可能な開発目標SDGsエス・ディー・ジーズとは
持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html


この本の概要をまとめると?

SDGsの基本的なゴールの説明から、マーケティングの4P(Product、Price、Place、Promotion)とSDGsの5P(People、Planet、Peace、Prosperity、Partnership)を掛け合わせることで、SDGsをどのように事業に組み込めばよいかの独自のフレームワークの提案、それに沿った具体的な事例をわかりやすく紹介してくれます。


この本から得た学びは何か?その学びをどう活かせそうか?

■「17の目標」と「5つのP」、「169のターゲット(具体目標)」があること

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特に5つのPは初めて聞きました。17の目標は、5つのキーワード(People、Planet、Peace、Prosperity、Partnership)に分類されます。17の目標は何度か見ていましたが個数が多いのでいまいち頭に入ってこなかったので、この5つのキーワードは覚えやすくしかも大事なポイントだなと思いました。本書には詳細は省かれていたのですが、169もの細かなターゲットが決められていました。


CSRだけでは足りないということ
SDGsというと大企業のCSR(社会的責任)として紹介されているイメージでした。ですがCSRは多くの場合が寄付による貢献であり、自社の顧客を巻き込むわけでないので広がりが感じられないため循環せず、限定的な活動にならざるを得ない。商品やサービスそのものをダイナミックに変えて行くべきだそうです。これは疑問に思っていたことなのでスッキリしました!ビジネス自体が大きく変わるべきと理解できました。

■独自のフレームワークで取り入れるべきポイントが分かりやすく!

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縦軸にマーケティングの4P、横軸にSDGsの5Pがあります。(土台には存在意義=Purposeがあります!)マーケティングとSDGsの重なりを考えることで事業を変えるヒントになりそうです。
具体的な事例を上げると…

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PRODUCT(商品・サービス)×  Planet(地球)
→資源に配慮した製品づくり
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パタゴニアの食品事業であるパタゴニアプロビジョンズ
壊れた食の流れを修復し環境を再生することを目指します。
気候変動、土壌再生、責任ある農業生産、動物福祉の実現につながり、
環境・経済・社会に包括的に影響を与え得るビジネスです。

偶然にもパタゴニアのビールを買ったことがあったのですが、パタゴニアというブランドが環境に配慮しているのは知っていましたが、食品事業も別で立ち上げているとは知りませんでした。webサイトの「なぜ、食品なのか?」はグッときます。

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ここでちょっと思ったのがこの中の1つを意識するだけでも、他のターゲットや観点で見ても良いことが連鎖的に起こりうるのではと思いました。そうなるといいな〜。

何に1番驚いたか?

あまり詳しくない分野だったので全てが驚きでした。でも2030年というあと10年という締め切りが一番驚きというか怖いかもです。
すぐそこです。。

この本から得た深めるべき問いはなにか?

やっとSDGsに関して少し自分ごとに思えてきました。ですがもっと自分ごと化するために、パーパスを見つけるワークがあったのでやってみようと思いました!



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