ぼんやりとした不安

ああ今日こそは、
眠ったならもう二度と目を覚ましませんように。

そう思ったかと思えば、
SNSで見かけたコンビニの新作を明日買って帰ろうと思ったり。

一番苦しまずに死ぬ方法は何だろうかとぐるぐる考えたかと思えば、次の長期休みには旅行にでも行こうかしらとスケジュールを眺める。

別に本気で死にたいわけではない。

ただぼんやりとした不安が常にあり、
それは将来のことだったり、あるいは過去の過ちについてだったり。

今私がここにただ「いる」という事実が存在するだけで、私は「生きている」自覚が薄い。

ただ死んでいないだけで、ここにいる。

ぼんやりとした不安は、
目の前に明るいものが現れたら刹那的に消える。
それは例えば好きな食べ物や楽しそうな場所、楽しみな先の予定など。
深く考えなければ考えないほど良い。
特にお金の心配や予定へのプレッシャーでいらぬ不安を増やしかねないので。

自分のことは自分が一番よくわかっている。
その反面、私が私でなくなってしまった頃から、自分のことが自分でもよくわからなくなっている。

私を私ではなくしたものこそ、このぼんやりとした不安であり、私以外にこの不安をわかってたまるか、という気持ちと、すでに自分の考えが追いつく範疇を超えてしまったえもいわれぬ不安との葛藤がある。

もしも神様がいるのならば、
私は救済として大金か死ぬことを願うだろう。

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