死ねない夜の過ごし方
毎日眠れない。
寂しさとか悲しさとか、そういう原因のわからないものに支配されていく。
暗い部屋で眠気を誘ってみても、結局何もないだけ。
何もない。
あるのは虚無感と不安定さだけ。
あっという間に朝がくればいいのに、眠れない日の夜ほど長いものはない。
ベランダに出てみると夜風が涼しくて、私はただ毎日を淡白に過ごしていても、季節は変わっていくんだとどっかの歌詞みたいなことを思ったりする。
本当はこんなはずじゃなかった。
理想とはかけ離れていく自分を許せないし、誰かのせいにしたいし、これからも続いていく生活があまりにも怖い。
全部がどうにかなってほしいし、はやく全部が終わってほしいのに、まだ夜は続くみたいだ。
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