HPポーションで生きられないから

毎日毎日、今日も明日も明後日も、朝 昼 晩 何かを口に運んで噛み砕いて、飲み込んで、そうやって生きているけど、こんなに面倒なことって他にあるかな。

休みの日になると朝ご飯を食べようと思いながら昼を過ぎて、夜ご飯が入らなくなるからそろそろ、という気持ちでやっと何か口に入れる。


ご飯を食べなくちゃ生きていけないけど、生きようと思ってご飯を食べてるわけじゃない、面倒がっていると体重が落ちていって、これはマズいと思って意識的に食事をする。

摂食障害ではないけど、体が生きようとしていないのかもしれない、食に関心が薄いというのは生きている上で損だ。

衣食住、それ以前に3大欲求なのに、頑張らないと食べる気になれない、食欲がハッキリと増すのは生理前の1週間くらい。いつもこうなら、私はとっくに太っているだろうな。明確に空腹で、何かでお腹を満たしたくなる。食事への意欲が高まる。もしかして世の中の人はこれが通常?だとしたら1日に3回も楽しい瞬間があってサイコーだよね。


小学生の時、ソーセージを食べていたら、外側のパリパリした部分が動物の腸だと教えられて、気持ち悪くて食べられなくなった。今はもうムシャムシャ食べてるけど。命を食べてる実感がなかったんだろうな。大人になったいまでも、加工されてパックに詰められたものを買って食べているんだから、実感はさしてないままではあるけど。


RPGの世界みたいに、HPポーションとMPポーションで全てまかなえれば良いのに。献立を考える時間も買い出しへ行く時間も、調理も食事時間も削減できるのに。どんな病気だって薬草で一発。

でもそうしたら、道端にプニプニのモンスターとか、急に襲いかかってくる狼もどきとか、オークとかゴブリンが棍棒を振り回してる。多分。私みたいなのは即死して、勇者になんかなれないな。でも街で復活できるかもしれない。

実際HPポーションなんてないし、あってもきっととてつもなく不味いだろうし、不味いのが嫌だと思う時点で、やっぱり私の体は生きたがっているのかな。


これ、結局何の話?


昨日の夕飯は手羽中と蓮根メインの煮物。

今日は肉団子の甘酢野菜炒め。

明日はジャーマンポテトを作るよ。

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