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セレブごっこ


 いつから「セレブ」という言葉が、日常的に使われるようになったんでしょう。実は結構前からずっと気になっていました。

 
 セレブリティとは元々著名性などという意味が強いらしいです。おそらくそこから派生して顧客吸引力や話題性のある人になったのではないかと推測しています。そうなるとやはりハリウッドスターを、真っ先に思い浮かべる人も多いかと思います。

 
 日本でセレブといえば、筆頭に思い浮かぶのは叶姉妹のお二人でしょうか。もう有無を言わさず「セレブとは何ぞや」の答えを世間に突き付けた感もありますが。日本のセレブ像の確立に、彼女達が一役買ったのはおそらく事実でしょう。


 セレブの正解がみつからないまま、日本でもこの言葉が根付いてはや20年。その間に日本でも色々な事がありました。鼻セレブなる高級感を謳ったテイッシュが発売されたり。流石に商品にそういうフレーズを使うのに気が引けたか今度はプレミアム感を売りにした商品をメーカー各社が一斉に発売したり。


 消費者もつられてそんな商品を買って、何だか自分が一段高い所に上ったような錯覚をしたりしましたね。広告戦略というのは、どこか人間を優越感に浸らせる副作用があるらしい。常々そんな気がしています。

 
 大して何もしていないのに自分もちょっとだけエアーセレブ気分になったりして。美味しいとこ取りをしたくなりますね。話を戻しますと、叶姉妹のお二人がTVで随分前大阪グルメツアーのような企画に参戦していた時のこと。


 恭子さんはお好み焼きやたこ焼きを全くお召し上がりになられていませんでした。試食するのはもっぱら美香さんのみ。私はそんな番組を見ながら「あれ恭子さん確か関西出身だったはずでは・・・」と素朴な疑問が頭をよぎりました。


 恭子さんは終始粉もん?そんなもん食べた事ありませんというスタンスを崩さず番組が終了。セレブとは夢を売る仕事。長年の悩み疑問が解決しました。恭子さんのプロ意識の高さを、垣間見た瞬間です。セレブとは私こそセレブを名乗るのにふさわしいという肥大した自意識のなせる荒業なのかもしれません。


 私なら粉もん喜んで食べてしまいます。まだまだ本職セレブの足元にも及ばないです。いつか本職セレブになってチヤホヤされたいです。


 

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