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初々しい人って、やっぱ必要。

 原爆の語り部や震災の語り部をしている若い子達を見て、凄く頑張っているなとしきりに感心していました。少し自信なさそう。でも一生懸命さがものすごく伝わって来て、私は好感を持っていました。


 本人たちは、ベテランの語り部さんから指導を受ける事も多いらしい。TVでは「~だそうです。じゃなくて~です。言い切りの形で説明した方が良い。」と細かいアドバイスをもらっていました。


 まだ若い語り部さん達だから、拙い中にも熱意が感じられる。今の喋り方も、とっても魅力的だと思いました。その内慣れで徐々に、上手くなることもあるでしょう。こなれてきたテクニックよりも、新人さんで初々しい感じこそ、その人にしか出せないカラーなんじゃないかな。自分が経験した事ない事を、人に伝えるって相当難しい。


 きっと教育の関係もあるのでしょう。スピーチやディベートでも語気強めの方が、確かに説得力は増すかも。けれど常に自信もって断定口調で言いきれる事って、世の中そんなに多くないじゃないですか。それに大人しそうでも、芯はしっかりしている子もいますから。皆さん大人になっても、それほど色んな事に自信満々ではない。若い世代に対して、どっしり感を求め過ぎに思いました。貫禄は年取れば、いずれ自然と身に付くでしょう。


 思えばフレッシュな感じの若手アスリートさんも減りました。まだこんな若いのに、不思議と落ち着いてる人ばかり。冷静に相手からの質問に答えて、そつなくインタビューもこなす。そういうアスリートが増えたような・・・。はたとまわりを見渡してみれば、初々しい人が減ってしまったように思います。その内絶滅危惧種になりそうです。


 追記  新人さんは多少あたふたしても、許される。もうそんな時代ではない?

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