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読書日記|世界カフェ紀行

 カフェにまつわるエッセイアンソロジーを読みました。中身はというと、学者さんや評論家さんの随筆が多め。学者さんの書いた文章は難解で、読むのに少し時間を要するものでした。

 世界中のカフェにまつわる思い出がメインテーマのこの本ですが、著者の海外滞在記的な色合いも強い印象。留学体験であったり私的な経験とカフェが結びついている作品が多かったです。


 思っていた内容とズレはあっても、ゆっくり読み進めていけばあら不思議。じわじわストーリーに吹き込まれていくではありませんか。私が生まれる前のお話もあって、自分の知らない外国風景をのぞき見した気分。



 日本でも自分が生きていなかった時代を知るのに、時として読書は有効な手段。読書をしてこんな時代もあったのかという気持ちと、日本国内ではもう味わえないのかという気持ち。常に相反する気持ちが芽生えます。


 日本では味わえないけど、アジアのどこかの国に旅行すれば会えるかも。そんな予感がすることもあります。本書ではカフェについての本ではないけれど、カフェというものの意義を考えさせてくれる本であると思います。


 私はといえばカフェに行くと、途端にどうしたらいいのか分からない人。カフェって誰かにとっての居場所なんだと認識しました。よ~したまには本を片手にカフェに繰り出そう。ゆっくりした時間の流れを感じて、気付けば1時間経過。もうこんな時間?がマイカフェ時間理想形です。


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