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運動と賢さを担う小脳!

脳って本当に神秘的⭐︎
今から15年前だったかと思います。
脳科学が大ブレークした頃、本気で脳のオブジェ(医学の模型みたいなもの)が欲しい!と探したことがありました。
結局いいのが見つからず断念したのでした。

そんな脳好きの私ですが、小脳について知らないことが結構あることに気づき、色々と調べてみたんです。
今回は、小脳の不思議について書こうと思います。

小さいのに神経細胞がびっしりの小脳!

ビビビ脳

小脳は運動を司ることで知られていますね。
バランスを調整して姿勢を保ったり、平衡感覚を働かせる部位で、運動をスムーズに行える役割を担っています。

多くの人が、運動機能=小脳という認識を持つと思いますが、ビビッとくる直感思考と関係があるのでは?といわれるようになり、研究が進んでいるそうです。

小脳といえば、大きさは大脳の10分の1。
重さも大脳の1割程度の小ささ。
ところが、大脳より細かなシワが2〜3mm間隔で刻まれていて、そのためシワを全部伸ばすと、大脳の75%もあるんです!
その中に、大脳と同じくらいの数の神経細胞がびっしり!

これはどうみても何かある。

運動の他にも、何か重要な役割を担っているはずだ!
と考えられるようになったのだそうです。

思考することで直感が鍛えられている⁈

思考する

その中で興味深い仮説がいわゆる直感。
くり返し高度な思考訓練を行う中で作られた「思考手順」が小脳にコピーされて、今度は小脳が働くことで、ピン!とくる直感が生まれるのではないかというのです。

この研究に貢献しているのが将棋なんだそうです。

棋士は、長きにわたり相当高度な思考訓練をくり返し続けていますよね。
意識的で論理的な大脳と、無意識で直感的な小脳の見事な連携で、高度な思考が生まれているんじゃないかというのです。

確かに、慣れない運動を始めた頃は、常に集中を切らさずにからだを動かし続けなければなりませんが、そのうちからだが慣れてきて、複雑な動きも無駄なくスムーズに動けるようになります。

運動と同じように、高度な専門知識や考え方を使う「思考パターン」をくり返すうちに、無意識にその思考が働き、ピン!とひらめくようなことが起こるというのは想像できます。

考えることが好きな人は、無意識に小脳を鍛えているのかもしれませんね!

鶯千恭子(おうち きょうこ)



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