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味覚も記憶

子どもは好き嫌いが多いです。
ところが、大人になると
苦手なものが減って
いつの間にか食べられるようになります。
それは、味の記憶が出来上がるからなのです。

味を感じるのは
舌や喉の周辺に張り巡らされた味蕾細胞が
唾液に溶けた味成分をキャッチ!
脳へと信号を送るから。

脳の中には、過去の無数の記憶が蓄積。
届けられた味情報を記憶と照らし合わせて
「快」「不快」へと判断しているのです。

子どもには
まだ味記憶の蓄積がありません。
ですので生きものとしての
プログラムに沿った反応を
そのままダイレクトに出します。

例えば
苦味⇒毒物かもしれない⇒嫌い!
酸味⇒腐っているかもしれない⇒嫌い!
甘味⇒エネルギーの元かもしれない⇒好き♡
塩味⇒エネルギーの元かもしれない⇒まあまあ好き♡
旨味⇒エネルギーの元かもしれない⇒好き♡
このように反射的に反応して
もっと欲しがったり
絶対に受け付けなかったりするのです。

しかも感覚の感じ方は
それぞれ個人差があります。
感度の良い舌を持った子は
ほんのちょっとピーマンのかけらが
入っていただけでも
目ざとく見つけ出すセンサーを
持っていたりしますので
「好き嫌いが多くて困ったな…」
と思うことが多くなるのです。

ところが、大人になるにつれ
長い人生の中で、苦手なものを
徹底的に排除することは難しく
どんなに味に敏感な人でも
「うっかり食べちゃった…」
つまり、舌の上に乗せて
味情報を脳へと送る機会が
度々あることで
味の記憶が積み上げられ
いつのまにか食べられるようになるのです。

つまり、味も記憶!
苦手な味も、何度か舌の上に乗せることで
記憶が出来上がってくるので
なんでも食べられる子に育てたいと思ったら
どうやったら舌の上に乗せられるかを
工夫すればいいのです。

例えば
苦手なトマトを一口食べられたら
大好きないちごが待っているよ♡
でもいいし
細かく刻んでハンバーグに忍び込ませ
大好きなケチャップ味で
ごまかしちゃうとか。

いずれにせよ
「食べなさい!!!」
と格闘しない方がいいです。
いや~な記憶を刻み込んで
苦手意識を強めてしまうので効果↓↓です。

味も記憶♪
大丈夫、いつかきっと食べられるようになる!と信じて
焦らず
楽しみながら
長期戦で
味の記憶を積み上げていきましょう!

鶯千恭子(おうち きょうこ)

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