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孫を可愛いがる父を見て、幼い私が生き直している。

私の父(70代:IT好き)は、孫である私の子どもたちと、たくさん遊んでくれます。

一緒に畑に行って収穫したり、ナンプレを一緒に解いたり、好きそうなおもちゃや本を買っておいてくれたり、畑に自生してる大きな木の枝にロープをかけ、即席のブランコを作ってくれたりします。

ハル(小1男子)もアキ(年中男子)も、じーちゃんの家に行くことが大好き!特にハルがじーちゃんのことが大好きで、「夜はじーちゃんと一緒に寝たい!」と言って、じーちゃんの方が「一緒に寝ても、何したらいいか分からん!」と緊張してます。(隣で寝るだけだよ)

「ねぇ!次はいつじーちゃん家に行けるの?」

「いま帰ってきたばかりじゃん……」

ってことが、帰宅後のお約束。

たくさんたくさん、孫を可愛いがってくれる父です。


しかし、私自身は父と遊んだ記憶は、ほぼありません。私が子どもの頃、父は、「遊んで」と言っても遊んでくれない人でした。

「父は子どもと遊ばない人」として受け入れていたので、孫とあんなに楽しそうに遊ぶ姿を見て、もう私は(どうなってんの?子ども嫌いじゃなかったのか?)と理解できませんでした。

仕事を引退して心に余裕ができたのかもしれません。歳を取って丸くなったのかもしれません。

理由は分かりませんが、私の子どもが父と楽しく遊んでいる姿を見ると、幼い頃の私が慰められるような感覚があります。


「他の子のお父さんは発表会に来てるのに、どうしてうちのお父さんは来てくれないんだろう」

「お父さんに頼んでも嫌がられるから、従兄弟のお兄ちゃんに頼もう」

とか、小学生の頃に思った覚えがあります。

私自身、父が子育てに参加しないことが当たり前だったし、疑問には思っても「お父さんがいい!」と思ったこともなかった。

だから自分でも意外だったんですが、どこかで寂しかったんでしょうね。


我が子とじーちゃんがキャッキャと遊ぶ姿を、じーっと眺める。

私と父が遊ぶことはなかったし、その時期は過ぎてしまったけれど、子どものおかげで、憧れていた幼少期を生き直しているかのような、疑似体験が出来ています。

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