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先生って大変?📕難しい質問だけど…!

先生って大変?

〈将来,先生・塾講師を目指す人へ〉
全ての仕事は,厳しくて大変だと思います。「平等」で一切の差はありません…エッ?( ノД`)(最後まで読んでくださいね)…。

本気になって取り組むならば,簡単な仕事なんて一つもありません。逆に,手を抜こうと思えば,いくらで楽をすることができます。中には,仕方なく仕事をやっている人もいます。

一番厄介なのは,人間関係。個性そして多様化と言うけれど,人の根本的な性根のところは,あまり変わらないのかもしれません。

先生の間でも「イジメ」があります。スーパーで働く店員さんたちにも,大工さんのような職人さんたちにも,アイドルたちの間にもあるのです。・・これは世界共通のようです。

「大人はダメだなぁ」・・しかし,皆さんの周りにもあるでしょう…残念ながら。子どもの世界にイジメがあるのだから,大人にないはずがありません。

だから「教育」が大切なのです。子どものまま大人になってしまっている人が沢山いるから,大変な世の中になっているのです。・・この厳しい現実を理解した上で,それでも「教育」に希望を見い出せる人は,「子どもの前に立つ」とうい選択をすれば良いのではないでしょうか。

シビアな話になると思いますが,将来の「先生」になる人のために,あえて書き留めておきます。

〈今から必要な準備〉
①圧倒的な学力と総合力
物を教える立場で「知識」がないことは致命的です。もちろん雑学ではありません。余談や雑学でごまかす授業は,先生の「趣味」で論外です。また,精神論ばかりの先生も必要ないでしょう。⇄幅広い知識が不要だということではありませんよ。皆さんも授業を受けているから,言いたいことは分かると思います。

必要な力は「国語・数学・英語」の主要3教科。この3教科には全ての教科の基礎が含まれています。この3教科を中心に「理科と社会」を固めていくと良いでしょう。どの教科を専門にしたとしても,全てできた方が良い。子どもは全てを学ぶのです。もちろん,専門を中途半端にして良い訳ではありませんよ。子どもに「あなた」の得意不得意や趣味関心は一切関係ありません。

以下,総合力が必要な理由。ちなみに,ここで言う総合力とは「広く浅い知識」ではありません。

病院をたらい回しにされたことはありますか?・・私はある病気で,脳神経外科・皮膚科・眼科・ペインクリニックと回され,結局,私の一番困っている場所の症状は「ウチの領域ではないから」と,対処してもらえませんでした…センモン(;o;)キライ…。私には,医師の無責任な「専門性」は関係ない,治してほしいのです。運が悪かっただけなのかもしれませんが...。

話を戻して,小学校の先生は小学生だけ・中学校では中学生だけ・高校は高校生だけのことしか考えない指導,また,自分の教科以外興味関心なし…これではダメでしょう。自分が先生として勤めたい学校がどこであろうと,その場限りの指導しかしないと割り切るのは,あまりにも冷たいです。自分が子どもを持ったら,その場しのぎにはできませんよね。

塾・予備校などの民間教育の場合,全ては代表の考えに委ねられますが,授業をするのは自分。しかも評価されなければ生徒は去っていきます。お客さまは「本物の指導」を求めているからこそ,学校に通っているにも関わらず塾に来るのです。

②受験突破力
自分より学力の高い生徒はいくらでもいます。すべての生徒より自分が上である必要はありません。しかし,この言葉に甘えることは好きではありません。自分自身の学力を伸ばせない人が,本当に生徒の学力を上げるということができるかどうかということにも疑問があります。また,成績の上位者は許してくれません。満足しないからです。「一人も置き去りにしない」のであれば,成績上位者も置き去りにはできないはずです。

そこで,高校・大学受験は推薦入試やAO入試の制度をできるだけ使わず,「一般入試」で受験をすることをおすすめします。受験の苦しみや痛みは,必ず財産になります。受験生の気持ちも深いところで理解・共有できるはずです。また,大学教授から何度も聞かされてきた話ですが,推薦入試で入った人の学力は低いと…。これは決して本人たちの学力が低かったのではなく,「一般受験」という仕組みが「受験生の力」を大きく上げているのだと思います。言われている人たちが可哀そうでした。
※様々な事情があると思いますので,受験方法は家庭状況とともに,話し合って決めてください。
※推薦・AO入試を利用する人であっても,最後まで勉強を続ければ大丈夫です。ただし「楽をして合格したいから」という理由での選択なら,別の職業を考えるべきかもしれません。

③自己深堀力?
項目名が…センス(;´д`)ヤバイ…。「ネーミング募集中」です。教師・講師を目指す皆さんは,「心理学」にも興味・関心があることでしょう。いわゆる「先生」は子どもたちをできるだけ的確に見て指導していかなくてはなりません。ときには,授業での「精神論」も必要です(①で精神論自体を否定しているのではありませんよ)。

心理学や精神論と言っても,基準がなければ,その人の感覚や感情が優先されてしまいます。小学生は,担任の先生の影響を大きく受けてしまいます。中高生は「先生たち,言っていることみんな違うよね」ということになってしまいます。

ポイントは2つ!
(1)「自分が変われば他人が変わる」という原理
私はこれを「自分が分かれば他人が分かる」と言い換えています。まず理解しなければいけないのは「自分」です。先生は職業病で,人を見る癖がついています。もちろん見なければいけない仕事です。しかし,順序が違います。自分を見ることが最初なのです。現場に入ると時間が少なくなるので,今のうちから意識しておいてください。歳をとればできるという問題ではありません。小学生でも自分を見直す習慣を身につけている人もいるのですから…。

ーー自分をどう深めたら良いのか?

私の考えですが,「性格や性質は一人として同じ人は絶対にいない(多様性)」の側面と,「人の根幹をなす構造は一人として違う人は絶対にいない(平等性)」という2つの側面を,しっかり分けて考えるということ。その上で,「平等性」の面だけを深めていくのです。・・これについて語ると長文になってしまいますので,今回は「人間の持つ限りない可能性と人間的魅力」とだけ言っておきます。

「多様性」についてはそのまま受け入れるだけ!自分の個性は自分だけのもので,大切にすれば良いだけです(実は「平等性」の部分を深掘りしていくと「多様性」は輝いていくという関係があるのですが…)。

(2)「教育の目標は子どもの幸せ」という大原則
これ以外にありませんし,迷う必要もありません。しかし,このテーマだけだと具体性がないので,「学力を上げるため精神論」ということを,基準の1つに挙げておきます。社会人になっても,求められるのは「結果」です。家庭でも職場でもそうです。目の前の問題にどう取り組み,どう結果を出していくのか?・・この力が「生きる力」となって,自他共の幸せにつながっていくのだと思います。

学力向上を軸にして,その力を鍛えていくのです。この共通の目的がなければ現場は混乱します。ただ勘違いしてほしくないことは,教える側は,決して結果に囚われてはいけないということ。逆の話をしていると思うかもしれません。しかし,相手はまだまだ未熟な段階,あくまで訓練の時期です。成績にも触れる必要はありません。

ーーどうやって子どもたちの学力を伸ばしていくのか?

学力を上げる要素には2つの側面があります。1つには「人を思いやる心」が能力と結びついているということ。もう1つは「目の前の課題に挑んでいく心」。

実はどちらにも「心」が関わっている。ここに焦点を当てることができるかどうかが勝負です。これができれば,成績は伸びます。しかも大きく伸びます。それが子どもたちの自信につながるのです。

繰り返しになりますが,私たちの当面の目的は「学力向上」です。それを外して,例えば「心が素直であれば勉強なんかいらない!」というような類の説教は「精神崩壊」をもたらすだけで,とても危険だと思います。指導側に基準がないということは,本当に怖い。皆さんは十分に注意してください。

以上①~③のことについて。今は,書いてあること全てを分からなくても大丈夫です。参考になること,気になること,疑問などを,これから大切にしながら日々の生活を送ってもらえたら,私としてはうれしいです。


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