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動名詞と現在分詞の違いは?📙共通点を探してみよう!

動名詞と現在分詞の違いは?

動詞の原形に"ing"を付けると「動名詞」または「現在分詞」になります。それぞれの役割りが違うので,まとめてみました。動詞を準動詞にすると品詞が変わりますので,意味とともに品詞にも注意してください。
<分類>
①動名詞【名詞】〜すること
②動名詞【形容詞】〜するためのー
③現在分詞【形容詞】〜しているー
④現在分詞【副詞】〜する〔とき・ので…ナド〕
<例文>
① It was so nice seeing you here
(ここで会えて,とても良かったです。)
②  I love my running shoes
(私は,自分のランニングシューズが大好きです。)
③  Who is the woman talking to Kate
(ケイトに話しかけているその女性は誰でしょうか。)
Feeling cold, I went ot bed early yesterday.
(寒気を感じたので,私は昨日早く寝ました。)

▲相違点▲
動名詞には「過去的な要素がある」と言われていて,私もそう考えます。この意味をもう少し広げると,動名詞は「過去の経験の一場面のこと」または「過去から現在に至るまである行為が繰り返されて,一つの物または事になっている状態」を表していると言えるのではないでしょうか。つまり,「動作の抽象化」です。以下,上の例文を使って説明します。

①について

「私とあなた」が「ここ」で会って会話をした時間が一つの「絵」となって,そのひと時に喜びを感じていますね。直前の過去の名場面を現在に集約し,感謝の言葉として相手に伝えています。

②について

「走るための靴」は商品化されて,一つの大きなマーケートになっています。過去に何度も繰り返されてきたものが"物"になっているのですね。動名詞の部分だけを見れば,「動名詞になぜ形容詞用法があるの?」と疑問を持つに違いありません。しかし,動名詞の成り立ちを考え,さらに「動名詞と名詞をセット」で見れば,一つの名詞なのですから,そんなに違和感はないはずです( ノД`)デスカ?…。〔ちなみに"a coffee shop"は,"coffee"という名詞と"shop"という名詞が重なっていますね。だから例文の"running"も「わざわざ形容詞として考えるのではなく名詞を重ねていると捉えた方が良い」という主張もありますよ~。〕

現在分詞は「現在=ライブ(生中継)で動いている状態」を表しているといって良いでしょう。現在形の場合はそのままですが,過去形の場合は「過去のその時点のライブ中継」と考えてみましょう。どちらにしろ,「動作の最中=途中」と言えます。以下,動名詞と同じように上の例文を使って説明します。

③について

実際に「ケイト」に話しかけている「女性」がいます。"ing"が見事にライブ感を表現していますね。中学のころから進行形でお世話になっているので,皆さんも納得できると思います。補足ですが,後置修飾の場合「一時的に行っている」という意味を含む場合があります。

④について

コンマの後の述語が過去形なので,"feeling"も自動的に過去形になります。昨日の夜寒さを感じていた様子が伝わってきませんか。分詞構文は「省略すること」に注目が集まりますが,それはルールの話で,肝心の役割は「表現を豊かにする」ことだと私は考えています。

★共通点★
動名詞と現在分詞の間には,「形が同じ」こと以外に共通点はあるのでしょうか。両者の起源が違うことは研究ではっきりしています。それはそれとして,問題は「今どう使われているか」ということ。

あえて言うならば,どちらも「動作」を表現している??…もともとが動詞だから当たり前かも…(;´д`)ゞ…。

世界言語である英語は,時代とともに単純化する可能性は十分あると思います。その場合「形が一緒ならば意味も同じ」という観点で単純化する方が合理的かつ実用的です。

ただ,今回のテーマである動名詞と現在分詞については,両者を"Ving形"として一つの枠で考えるには,時期尚早な気がします。特に英語を外国語として学ぶ私たちには,より混乱する可能性もあります。

以上,動名詞と現在分詞の共通点を探す努力をしてみました。今のところ,両者は分けて考える方が理解しやすいという結論となりました…ワケワケガ(¬_¬)イイワケ?…。





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