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「あえて飛び込む勇気」が、別の扉を開けるかもしれない


私の場合は夫が九州人だったこともあって(夫の実家は佐賀)、福岡あたりに住みたいなあという思いを夫婦二人で永いこと共有して準備して、結果として糸島に移住したわけですが、勤め先の状況で知らない地域に暮らすことになった、という人も世の中にはたくさんいらっしゃると思います。いわゆる「転勤族」という言葉は昔からありますしね。

パソナが本社機能を淡路島に移転するというニュースを聞いたとき、「おお!とても大胆な決断!」と感じました。大企業の本社機能が地方へ移転って(逆はあっても)なかなか聞いたことない気がする。いろいろな見方をするともちろん賛否あるだろう、という思いも頭の隅に残しつつ、その後の転居した方への取材記事を読みました。

会社の方針とはいえ、子供の学校の状況やパートナーの仕事の環境、親の介護などの物理的な条件がクリアできるか、そして別の地域に暮らすというチャレンジに踏み出すかどうかの決断など、だれでもすぐにできることではないと思います。この方は奥様もグループ会社にお勤めで、お子さんもまだ小さかったという状況があって検討できたのかもしれませんね。

私が感じていたことですが↓

東京に暮らしているときにじわっと感じるしんどいこと
・狭い
・通勤に時間がかかることが多い、通勤電車の混雑がしんどい
・建設物ばかりで自然が見えない
・お金がかかる、お金が高い
東京で暮らしていることで感じられるメリット
・便利
・公共交通機関が発達している
・お店やサービスが多くて刺激的
・賑やか、人が多くて楽しい気分になる

私は、東京の都会は確かに便利で、刺激的だけれども、狭さを感じていたし、東京で暮らして仕事して子育てしていたときは、形のはっきりしない「焦燥感」がいつも私を捕まえていて振り払えない気がしていました。そしてお金がかかる。とはいえ、何かに支障をきたすような出来事があるわけではないから、変わらない毎日を繰り返している、というかんじ。お金がかかるのも、まあそんなもんかと思えばそんなもの。とくに私は人生ほとんど東京で暮らしていたので、東京ではないところで暮らすことのモノサシが自分のなかに無い状態でした。

しかし地方に暮らすと、家賃が格段に違います。日々必要となる生鮮食料品なども安い。安いうえに美味しい。釣りたてのお魚とか朝採りの野菜とか本当に美味しい。あれ?これってけっこう価値あることだと気がついたり。

車で15分も走れば海でも山でも行ける。ごみごみしていないと気持ちが落ち着く。ただただぼーっと山や海を見ているだけでも、心が和む。東京暮らしではわからなかったことに沢山気づかされる私の移住生活です。東京と時間のながれが違うのかな。

記事中の「予想以上に生活は不便ではなかった」という言葉も実感がこもっていますね。糸島も同じだなあ。車社会ではあるけれども、東京のように運転しにくいことはないし、日々の生活に必要なものは近所でそろうし、お洋服などを買いたいと思ったら、マリノアだの天神だのも1時間かからずに行けてしまう。美味しいモノは糸島で充分食べられるし。

コロナをきっかけにして、「のびのびと暮らしたい」という今まで心のどこかにあった気持ちが、表に現れ出てくるということが起きているかもしれません。仕事を辞めずに田舎に暮らせるというのはとてもラッキーなんじゃないかなあと記事を読んで思った私でした。もちろん新しい土地との相性もあると思いますが、そういうものを含めて楽しめると、人生が宝探しのようにおもしろくなるのではないかなと思います。

そしてまた、外から人が来て暮らすことによって、新しいイノベーションがおきて、土地におもしろい変化がおきていくといいな。きっとそれがその土地の新しい魅力になっていく予感がします。




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