知人に不動産会社を紹介してもらう効果的な方法と注意すべきポイント3選
「家を売りたいけど、知らない不動産会社に頼むのは騙されそうで心配……」
相続した実家やマイホームなどを売却する際、まず必要となるのが不動産会社による査定です。
会社には当たり外れがあるので、一から調べるのではなく、信頼できる会社を誰かに紹介してもらえたら嬉しいですよね。
そこで今回は、知人に不動産会社を紹介してもらう方法と、注意点について解説します。
この記事を最後まで読んで、信頼できる不動産会社を見つけましょう。
監修者情報
知人の紹介で査定依頼する人は意外と多い
不動産の査定というと、インターネットの一括査定や、地元の不動産会社に問い合わせるといった手段を思い浮かべる方も、多いかと思います。
しかし、実は知人や身内からの紹介で査定依頼をするという人は、意外と多いです。
しつこい営業電話が苦手という方は、まずは不動産会社を紹介してくれる方を探してみると良いでしょう。
不動産会社を紹介してくれるのはこんな人！
そもそも、不動産会社の紹介をお願いするのは、相手に時間を取らせることになるため、「こんなことお願いして迷惑じゃないかな？」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、紹介する側にもメリットはありますので、ご安心ください。
どんなメリットかというと、『紹介料』です。
不動産会社の多くは、紹介制度を設けていて、過去の利用者が新たな顧客を紹介するたびに、謝礼として紹介料を支払っています。
紹介料は売却価格によって変動することもありますが、相場は5〜10万円程度です。
これだけの金額を紹介者が受け取るのであれば、紹介をお願いしやすいですよね。
ただし、契約が成立しないと、紹介者は紹介料を受け取ることはできません。
そのため、中には紹介料を受け取るために、デメリットを隠したり、しつこく勧めてくる紹介者がいるかもしれないという点には、注意が必要です。
不動産関係の仕事をしている人
不動産関係の仕事をしている方は意外と多く、国土交通省によると、不動産業の従業員数は133.7万人です。（参考：国土交通省「不動産業ビジョン2030 参考資料集」）
不動産会社の数は、なんとコンビニよりも多いんです。
なぜこれほど多いのかというと、不動産関係と一口に言っても、その種類はさまざまだからです。
不動産関係の仕事を大きく分けると、この4種類になります。
このうち、不動産の売却時にお世話になるのは、不動産仲介業です。
不動産仲介業をしている知人がいれば話は早いですが、直接の知り合いが不動産仲介業以外の仕事をしていても、まずは相談してみましょう。
不動産業界は横のつながりが強い業種のため、心当たりのある会社を紹介してくれる可能性は、多いにあります。
不動産売却をしたことがある人
不動産会社の紹介を誰にお願いするかと聞かれて、パッと思いつくのは、先ほどの項目でご紹介した、不動産関係の仕事をしている人ですよね。
しかし、それ以外に、すでに住み替えや相続などで、不動産売却をしたことがある人から紹介してもらうという方法もおすすめです。
なぜなら、すでに不動産売却をしたことがある人の紹介は、実体験に基づいたおすすめとなるため、ネットの口コミよりも信頼度が高いからです。
相談してみることで、逆に、こんなことがあったからこの会社はおすすめしない！という話を聞ける可能性もあります。
身近に思い当たる人がいる方は、ぜひ一度相談をしてみることをおすすめします。
紹介してもらう際に注意すべきポイント
紹介者にもメリットがあると聞くと、不動産会社の紹介をお願いするハードルは、低くなりますよね。
しかし、何も考えずに、ただ不動産会社を紹介してもらうというのは、おすすめしません。
なぜなら、不動産の査定依頼は、売却の成功に大きく関わってくる、重要なポイントだからです。
後悔のない不動産売却をするためにも、注意点は事前に把握しておきましょう。
自分の希望や条件を明確にしておく
例えば、何ヶ月以内には売却したいだとか、最低でもいくらで売却したいという希望は、紹介をお願いする時点で明確にしておきましょう。
これは紹介での査定に限りませんが、希望が曖昧なまま契約を進めてしまうと、後悔が残りがちです。
どうしたいのかをまずは明確にし、きちんと不動産会社に伝えるようにしましょう。
売却を周りに知られたくないという場合も、あらかじめ伝えておけば、対応してくれます。
思いついた希望や条件は、その都度書き出しておくと、漏れなく伝えることができますよ。
担当エリアや売却実績を確認する
例え、紹介してもらった不動産会社が大手であったり、紹介者の物件を早く高く売ったりといった事実があったとしても、担当エリアや売却実績の確認は必ずおこないましょう。
なぜなら、不動産会社には、それぞれ得意なエリアや物件があるからです。
販売実績のないエリアにある物件だと、販売ノウハウがないため、売却が長期化したり、相場より安い価格で売却することになったりする可能性があります。
それは、マンションの売却がメインの会社に、戸建物件の売却を依頼した場合も同様です。
不動産会社の売却実績は、ホームページで調べることができますが、もし載っていなければ、直接担当者に確認しましょう。
詳しくは「一括査定をやってみたけど不動産会社が決まらない！？不動産会社を選ぶポイント4選」で解説しています。ぜひこちらの記事もご視聴ください。
複数の査定をとる
不動産に限らず、査定の基本ではありますが、複数の査定は必ずとりましょう。
なぜなら、査定が一社だけだと、相場が分からず、それが適切な価格か判断することが難しいからです。
せっかく紹介してもらったからと、提示された金額が高いのか、安いのか分からないまま契約してしまうと、相場より安い価格で売却することになる可能性があります。
不動産売買は少なくない金額が動くため、何十万、何百万も相場より安い金額での売却となってしまった場合、「紹介を頼まなければよかった……」と、その後の紹介者との人間関係にも影響が出かねませんよね。
不動産の売却の際は、最低3社に査定を依頼することが推奨されています。
当然、紹介してもらった不動産会社も、複数の査定を取られることには慣れているため、失礼に当たるのでは、と心配する必要はありません。
査定を3社以上とることで相場を確認し、査定額に納得した上で契約をするようにしましょう。
断る勇気を持つ
紹介してもらったからといって、必ずしもその会社と契約をしなければいけないわけではありません。
もちろん、提示された条件が希望と合致するのであれば、問題はないでしょう。しかし、もし希望と違った場合は、きちんとお断りをする必要があります。
「せっかく紹介してもらったのに、断るのは申し訳ないから……」と、条件の良し悪しに関わらず、契約を進めてしまう自分の姿が予想できる方は、紹介での査定はやめておくことをおすすめします。
断りづらさを感じるのであれば、紹介をお願いする際に、前もって、他の不動産会社から複数の査定をとることを伝えておきましょう。
こうすることで、他の方が条件が良かったからという理由ができるので、断りやすくなります。
まとめ
査定の依頼は、不動産売却の第一歩です。
知人の紹介を利用することで、不動産会社からのしつこい営業電話を防ぐことができます。
とはいえ、「断りきれなくて、査定額に納得がいかないのに契約してしまった！」ということにならないよう、複数社から査定をとる事は忘れずにおこないましょう。
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