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第5回嵯峨谷クロストーク(中編)

第五回目(中編)は、放送学科三回生の田中、寺田と嵯峨谷に住む谷山(たにやま)さんとのクロストークです!直接クロストークを行い、嵯峨谷の良さをたくさん語っていただきました!前編・中編・後編に渡ってお届け!今回はその中編を、どうぞお楽しみください!

嵯峨谷に住む理由

田中:河内長野と嵯峨谷と、どうして両方に住んでらっしゃるんですか?

谷山:それはね。経済面で言うと、当然こういうものは条件が必要なんだけども、僕らが家を求めていた頃というのはバブルの時代で。自分の中にある感覚で、家を買うなんていうのは一生に一度でね。相当な覚悟がいったわけよ。でも今は反対にハードルが低くなった。だから、手に入られるもんやったら手に入れたいな、と。

寺田:それで今に至るんですね。

谷山:まぁはっきり言って高い頃に一軒手に入れるような物件とは違うけれども。それこそ4倍5倍の値段をしてたような状況と、二件と言ってもずっと安いと言うことになったりするわけよね。まぁ一応今の本宅のほうは高い頃に買ってるから、やっぱり大変には違いなかったですけどね。

お気に入りの場所

寺田:嵯峨谷の中でお気に入りの場所があれば教えてください。

谷山:強いて言うなら、自分らが下のほうに住んでるから、上から下がっていく途中に、下の全部が見えるとこあるやん。あの位置から見える景色好きやな。谷っちゅう感じするやん。

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逆に?

谷山:どうですか?自分達で取材しながら。

田中:当初も思ってたんですけど、私は自分が働きたいなと思ってるので、もし結婚したとしても共働きがいいんですよ。それが難しそうな感じだなっていうのは、最初ずっと思ってました。

谷山:うん。

田中:「自分には合わへんのかな」って思ってたんですけど、私もすごく自然が好きで。好きなことにひたすら時間を使ってそれをアウトプットをすることの繰り返しとか、考える時間を過ごす場所として、凄くいいなって。

谷山:なるほど。

田中:プレゼンまでに2回しか来れなかったんですけど、その後もちょこちょこ来るようになって。この前も坂口さんに、めちゃくちゃ人が増えて欲しいとかじゃなくて、いつでも帰ってこれる場所にしたいって言うお話を聞きました。ずっと居て欲しいとかじゃなくて、来たいと思った時に来れるような場所でありたい、と言うことなのかなぁと。そういう場所としてはめちゃくちゃ良いよなって思いました。

谷山:今の意見でも、本当に気づいてくれたらいいなぁっていうところを気づいてくれたりとか、見つけてくれてるなっていうのを凄く感じるんですよね。

田中:はい。

谷山:と同時にね、何を感じるかと言うたら、「もうちょっと若い時にこういう体験をしたかったなぁ」と思うんです。多分僕は、20代の時にこういうところがあるんや、と言う1つの選択肢を知ってたら、人生の力点の置き方が変わっただろうなと。当時は生き急いでる傾向がすごくあったんですよ。

寺田:生き急ぐって、嵯峨谷で流れる時間とは、真逆な気がします。

谷山:そう。だから僕はね、そんな長生きできへんのかなと思ってたわけ。ならば、やり残したことがないように、自分の表現的なものとか、やりたいことをやれるだけやる、と言うような気持ちがあって。いっつも焦ってるようなとこがあった。おそらくね、比較的最近まで焦ってた。

寺田:けれど、焦りは解消されたんですか?

谷山:ええ。ここに来たらね、焦らんでもええやん。何もせんと時間が流れているだけで充分それは魅力的なことやんか、と。やっぱりね、街中で住んでて、魅力的な場所、環境っていうと必ず対価が伴うわけよ。お金がいるわけ。でもここでは、お金も何もいらない。ただ漠然と、まぁ緑も目に入るし、鳥も飛んでくるし。マムシが出てきてびっくりさしてくれるとかね。

一同:(笑)

谷山:でもそういうとこが良いよね。もっと早く知ってたら、もうちょっと有意義に…というか、もっと違う生き方が出来たかもしれへん。今までの生き方が悪いとは思えへんけども、ちょっとシフトチェンジできる部分もあったかな、と思うよね。それで皆さんがそういう体験をしてもらったりとかすごくいいことだなと思うんですよ。

寺田:確かに、この嵯峨谷プロジェクトは、私にとっても新鮮でした。

谷山:僕はね、教師を35年ほどやってた人間やけども、教師なんか向いてるとは思ってなかったわけよ。やっぱり美術系大学でも、デザイン系と違って純美型と言うのは、中々選択肢が無い。だから教師は、その選択肢のうちの一つとしか考えてなかってん。こういうところを知ってたら、焦らんでも本質に近いものを見つけれたんかなと思うね。

田中:なるほど。

谷山:皆さんが短期間やけども凄く良い時間の使い方してくれたん嬉しいし、縁の会の一員になったわけやから。これから世の中に出て、生活の手段とか様々な出会いは当然あるわけやけど。まぁちょっと疲れた頃にね、いっぺん覗きに行ったろうかなぁとか、吉田さんどないしてるんかなとか、谷山来てるんかなとか。そういうような感じでね、連絡とってくれたらいいなぁと思いますね。

〜〜後編へ続く〜〜

最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございました!次回の後編もどうぞお楽しみに!

嵯峨谷プロジェクトの様子は、学生が運営しているNoteに加え、最新情報をお届けするTwitter、風景や暮らしは地域の方々が運営するInstagramで確認できますので、是非そちらもご覧くださいね!

就筆メンバー:放送学科 田中、寺田、井嶋、寺川

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