とぽん、と浸る
休みの月曜日。
じめじめして、とんでもなく暑い。
さーっと心地よい雨、降ってほしい。
* * *
この前の休日。
雨が急に強くなって、屋根に激しく打ちつける雨音を聞いていたら、昔好きだったサイトのことを思い出した。
雨がそこに立っているような
つぶつぶが清らかな音楽たち。
CDジャケットの、絵画鑑賞。
当時は試しに聴くだけで気持ちよく、特に購入しなかった。
こんな音楽を見つけたという、おしゃれ気分に浸っていたかったのかな。
浸るって、なんというか
うぬぼれ的な意味も含むのかもだけど。
私は、浸るのが好き。
小さな頃、
雨どいから落ちる雨水を
ぼんやりと見るのが好きだった。
ピアノの和音を弾いて、ペダルを踏んで
ぽわーんと響く音を聴いているのが好きだった。
noteに浸るのも、いい。
言葉の中に入っていくと
時々ふっと軽くなる感覚があって
それを探しているうちに時間が経っている。
書くときはもう少し力を抜きたいのに
ついつい、行ったり来たり。
明け方近くになってた日もあった。
何やってんだと自分にあきれながらも、楽しい。
ただ、浸る。
くりかえし。
とぽん、と浸かれば うるおって
ゆっくりと、ひらく。
茶葉が ひらくように
きっと おいしくなる。
* * *
朝早くに図書館に行き
すぐ帰るつもりが長居。
読めないだろうに沢山借りた。
汗だくで帰宅し、シャワーを浴びる。
パンをもぐもぐ。
さ、どうしようかな。
本の世界に浸る?
自分の声を聞く?
音楽を聴こうかな?
そうやって ごろごろしながら
昼の夢の中に、浸っていくのでした。
とぽん。
雨と休日で知ったピアニスト
ヘニング・シュミート