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2022年11月のおんがく

はじめに

本エントリーはその月に聴いていた曲を体系的にまとめ、"自分の人生をおんがくを通してアーカイブ化すること"でコロナ禍において自分の思考を整理する実験的試みの2022年11月編です。
やり方を変えて2021年1月から継続している試みとなりますので、過去の試みは下記エントリーからご確認いただけますと幸いです。
※あくまでも私の個人的な感想です。

■2021年のまとめ

前月のエントリー

韓国音楽学概論


① Park Moonchi(박문치) / m e s s a g e . . . (Featuring. RuRu, RaRa)

勤労感謝の日にたまには完全に仕事のことを忘れて、スローなグルーブで休日にぴったりなmixを作ろう!と思い至り、その中で選曲の核とした楽曲がPark Moonchi(박문치)とRuRu, RaRaのコラボレーションソング。
m e s s a g e . . .です。今月のNo.1 ソングです。

非常に月並みなコメントになってしまうんですが、このアルバム、めちゃくちゃグルーヴィーで全曲最高なんです。(Move!とかも。)
正直もっと売れてても良いだろうなっていう感じ。

今月、ほどほどに馴染みのバーで同じく常連さんとお話ししている中で、"アジア都市音楽ディスクガイド"という本の話になり、アジアンシティポップを聴きながらお酒を傾ける…という非常にGoodな体験をしたのですが…
国という境界線を越えてもなお、この手の音楽が共通して持っているグルーヴやノスタルジー性ってなんでこんなに良いんでしょうか。

この感情や気持ちはなかなか綺麗に言語化できないのでむず痒いのですが、自分のプレイリストにこれからも積み上がっていく中で、整理したいなと思っています。
※折角なので自分の好きなアジアの都市音楽をいくつか挙げておきます。

Sketchbookに出ていた際のパフォーマンスもめちゃ良いので是非。


② TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA /  紋白蝶 feat.石原慎也 (Saucy Dog)

ジャンルレスにこれまでも多くのアーティストをゲストボーカルに迎え、コラボレーション作品を出し続けている東京スカパラダイスオーケストラが2022年には紅白歌合戦への初出場も果たすSaucy dogのボーカリスト、石原慎也とのコラボレーションソングとしてリリースした紋白蝶です。今月のNo.2 ソングです。

この曲は通勤中に聴いていたポッドキャスト、Spotify New Music Wednesdayの中でトップソングとして紹介されていたことで知ったのですが、正直Saucy Dogについてはあまり知らず…
イラストレーターのますだみくさんが参加されていた以下の曲を聴いたことがあるくらいでした。

そんな中で聴いたこの曲はというと…
石原慎也の伸びやかな声と管楽器の伸びやかなメロディーが呼応してさながら美しくシンクロしていて、ゲストボーカルの選定の妙味を感じます。
あと、歌詞が最高に好き。


③ Girls' Generation 소녀시대 / 'FOREVER 1 (Matisse & Sadko Remix)'

現在、2010年代前半以来の大規模なKPOPブームが絶賛継続しているわけですが、その中において2022年にカムバックを果たした少女時代のForever1のリミックス。iScreamからのリリースの中でAiobahnのリミックスも良かったのですが、Matisse&Sadkoのリミックスです。
今月のNo.3ソングです。

原曲をリリース直後に聴いて思った印象として…
ソシよりも後世の世代=IVEやLe Sserafim、Newjeansなどの第四世代が世界の多様な楽曲ジャンルやトレンドを踏まえて嗜好を凝らした楽曲でデビューし、カムバックしている中で、ソシは"私たちが1番輝いていた時のコンセプトで今の私たちを観て!!"と言わんばかりの楽曲コンセプトでカムバックを果たし、圧倒的女王の貫禄をまざまざと見せつけられたんですが…

今回のremix、何が良いって彼女たちが輝いていた時代に流行っていた楽曲ジャンル=EDMのお作法に倣ってremixされており、彼女たちが輝いていた時代性でクロスオーバーさせるっていう…

オリジナルの楽曲とリミックスで同じ同時代性という軸をベースに1枚のEPに昇華している点が素晴らしいです。
脇道に逸れるけどウルトラジャパンみを感じる…

今年のMAMA。個人的にはなんか物足りない感をすごく感じてしまったのですが、ソシに続く第四世代アイドル達がどう羽ばたいていくのか2023年も注目です。


④ 림킴 (김예림) (LIM KIM) / VEIL

韓国はアイドルに限らずシンガーソングライターも群雄割拠…という感じなのですが、スーパースターKで結果をアイドルとしても活躍した経験のあるキムイェリムのソロプロジェクトLIM KIMの新曲。VEILです。

楽曲のテイスト…というかビート、めっちゃ好み。
すごく東洋的な印象。頭の中にたくさんの仏像があって、その中で踊っているような、そんな印象を受けます。

10月には実は来日もしていた彼女。
デビューしてからもう10年は経とうか…というベテランですが、これからもカッコいい曲を出し続けて欲しいです。


⑤ Joint Beauty / センセーション (feat. tofubeats & FARMHOUSE)

後に紹介するAile The Shoutaの楽曲と同じく、気持ち良すぎるボーカル声ネタのチョップが気持ち良すぎるビート。
奇才ビートメイカーJoint Beauty × 言わずと知れたtofubeats先生 × sushi boysのメンバーFARMHOUSEのコラボシングルです。

この手の気持ち良すぎるビートとヒップホップの組合せ、好きになりがち…

Joint Beautyのアルバムからの先行シングルなので、アルバム全体もチェックしたいと思います。


⑥ PEAVIS / Carrying You (tofubeats Remix) feat. YonYon

5番目に取り上げたJoint Beautyと同じくtofubeatsによる楽曲。PEAVISのYonYonとのコラボレーション楽曲。Carrying Youのtofubeatsリミックスです。

新規リリースの楽曲では無いですが、好きなプロデューサーのリリース楽曲を定期的に聴きたくなってしまうのは音楽好きの性…

ベタベタのラブソングですが、この曲のテーマになっている"守り続ける"みたいな部分、信念のそれは人生のすべてにおいて大事なことだと思っているので、これからも聴き続けるであろう楽曲です。


⑦ WurtS / MOONRAKER

個人的に2022年最大の快進撃をみせたと思うアーティスト、WurtSの新曲、MOONRAKERです。
サビのブラスパートがめちゃくちゃ気持ちいい。

2021年リリースの檸檬の日々から引き続いて、ずっと当て続けており、今年はツアーも成功させたWurtS。
2023年はどんな景色を見せてくれるでしょうか。


⑧ Daul / Talk to me

冒頭、今月のベストソングであるPark Moonchi(박문치) / m e s s a g e . . . (Featuring. RuRu, RaRa) の中でも取り上げだDaulの新譜、Talk To Meです。

instバージョンもオフィシャルからリリースされており、とにかく気持ちいい…
すごくありがたいことに12月下旬に有楽町でDJする機会があるのですが、その際にはIn Touchとあわせて絶対にかけたいなと思っています。


⑨ Aile The Shouta / LOVE

BMSG所属アーティストであり、THE FIRSTにも参加していたAile The Shoutaの新譜LOVEGOからLOVEです。

特徴的な声ネタが印象的なビートはtofubeatsのプロデュース。
この曲、3分半程度あるのですが、その長さを感じさせないほどテンポよく進んでいきます。
彼の優しいボーカルとリズミカルなライミングが詰まっており、何度聞いてもほっこりした気分になる楽曲です。


⑩ FIFTY FIFTY / Higher

新人KPOPアイドル、FIFTY FIFTYのデビューシングルTHE FIFTYから、Higherです。
シングルの中の最後の楽曲であるLog inとどちらを取り上げるか?迷いましたが、こちらで。

韓国のアイドルは事務所の複雑なパワーバランスがあり、小さい事務所だとなかなか新人アイドルがフックアップされる機会は少ないかもしれませんが…
このシングルは全ての楽曲が個々に尖っていて素晴らしいです。


11 椎名林檎, Miso / 丸の内サディスティック(Miso remix)

椎名林檎の楽曲をジャンル、時代の枠を超えて再解釈する試みであるリミックスコンピレーションアルバム"百薬の長"より韓国出身ロンドン育ちのプロデューサー、misoによる不朽の名作"丸の内サディスティック"のリミックスです。

このコンピレーション。全体を通して素晴らしいのですが、もはや現代音楽の肝になっているコード進行、"Just Two進行""丸サ進行"のベースになっている最高の名曲、丸の内サディスティックのEXPO ver.をベースとしてmisoのボーカルも付加されている本リミックスは本当に気持ちいい…

時代を超えて名曲が生まれ変わって行くのはいつだって最高。良いものを良いと感じ、伝え続ける気概を感じます。


今月は11曲です。
今月はかなりバタついていたので、ざっと思い出を載せて締めくくりたいと思います。

浅草で会食?の帰りに
寺社仏閣建築は美しい
おみくじ引いたら大凶でした。
近所のマルシェ
日本産ワインを沢山飲んだ
お店で見つけたアート
ドイツ戦観賞。
今月購入したアート
国立博物館1日中いれる。
リアルすぎた…
東大のプロダクトデザインの研究室の展示
めちゃ良い展示でした

12月が2022年を締めくくる良い1ヶ月になりますように…
悔いなく駆け抜けます。

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