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7歳の娘と丸紅ギャラリー「源氏物語〜よみがえった女房装束の美」行ってきた
行ってきた!
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ギリギリ間に合った。
源氏物語 よみがえった女房装束の美。
源氏物語にはたくさんの「装束」が出てくる。
紫式部も相当センスが良かったのだろう。
そうでないと、「センスのいい人間たち」を描くことなどできない。
しかし私のような想像力にも知識にも乏しい人間が読むと「どんなよ〜〜〜」となる数々の装束たち。
一体どんな素敵な装束を贈ったのよ。
想像力が広がらないのである。
これは行かねばならぬ。
実物?を観に行かねばならぬ。
使命感に近い興味。
正直、まだ読書はここまで追いついてないけど、もうこれは行くしかない。
源氏旋風が私の背中を押した。
そして7歳のよちよち娘を連れて。
これは源氏物語の世界に娘も巻き込みたいという下心も半ばあるが、一度上質な世界の心に触れた方がいい、なかなか見れるものじゃないぞ、という教育心。
空間は確かに狭いかもしれないけど、娘にインパクトを与えるには十分だったと思う。
「キレイ」と何度も言っていた。
お雛様は見たことあっても、等身大の、そこにまるで明石の君がいるかのような展示。
時代劇や絵で観てきたとしても、近くで生々しく観るとハッとする。
「こういう服を着てたんだね」と実感する。
娘から「なぜ泣いてるの」と聞かれたけど、確かに泣いているようにも見える明石の君の後ろ姿。
でもこれが装束を含めた美しさを表現するのに一番ふさわしいポーズだったのでは。と思う。
頭からつま先まで一つの流れ。
髪の毛も含めてこれで「美しさ」が成り立ってるのだと思う。
かつ、当時の女性は「立たなかった」と聞く。
膝立ちで移動をしてたことを思うと、この姿勢で常に過ごしていたのでは。
そらそうだ、簡単に歩けるわけがない。
私は結婚式で白無垢を着たが、とにかく衣装が重くて重くて腕が上がらなかった。
これだけ衣装を着たら歩けないよねえ、と展示を見て確信した。
柄と柄の組み合わせ、色と色の組み合わせ、表地と裏地の組み合わせ、そのすべての組み合わせが見事に調和して成り立つ「美」。
これはセンスが必要だ。
モノトーンやベージュ、茶、焦げ茶、ベージュ、黒みたいな色はないよねえ。
よくこの紫、赤、緑、白、黄色が見事に一つにまとまってるな、と驚く。
考えられない。
さらにはそれらがチラリと袖や裾から覗く控えめなオシャレ。
当時男性はこの配色センスで恋に落ちることもあったのだろうなあ、なるほど、と思わせる。
そしてなんと言っても色の奥行き。
今より色が多かった時代。
胡桃色・・・そうか、クルミってこんな色してたか、と気付かされた。
今の色の表現の乏しさが悲しくもなる。
娘から「夏はどうしたの」と聞かれたけど、答えられませんでした。
どんな服を着ていたんでしょう。
一つの衣装に込められた様々な発見を得た、充実の展示。
これからも親子で行けたら(私は)楽しいなあ。
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