天職を探す基準
ベストセラー本、『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』からの一節です。このメッセージは、著者の中島聡さんがこの本以外でも別著やVoicy等さまざまな媒体で繰り返し語っています。
この基準に照らし合わせると、自分がいまやっている「小学校教員」という仕事は天職ではありません。現状毎日発生している残業は「嫌」と感じているし、そんな時間があったらゲームや読書にあてたいです。
39歳。長いこと天職じゃない仕事を続けてしまった。いまから自分の天職を見つけたどりつくのはもう無理なのかな?
頭を抱えたくなります。
が、もう少しこの本を読み進めると、そこには一筋の光が提案されています。
自分の仕事の中から天職のピースを探す
天職に関する記述が続く中、次のような一文が出てきます。
続く具体例には、「工場勤務の人が現場のコミュニケーションの円滑化に一役買った実績を語って広告代理店の営業職になった話」、「資格試験予備校の職員が出張講義や出張講座を法人営業ととらえ、それを実績として銀行に就職した話」が書かれています。
要するに、自分の仕事の中から「やりたい仕事との共通点」を見つけ実績を作り、それを武器に転職を試みるという考え方です。
さっそく自分の仕事から天職のピースを探してみます。
過去から今までを思い返すと、残業は残業でも、やっていて全く苦ではない残業がいくつかありました。一つは学級通信の執筆、もう一つは学校図書館の計画運営管理です。子供との関わりや真剣な相談も苦ではないです。発達障害の子をどう支援するかを検討し臨床役として実際に関わるのも好きです。
いまの職業に疲れていても、仕事内容を分解していけば、そこには好きで没頭できる業務があるものです。そこから転職を考えていく。自分の場合、広報関係や図書館関係、児童の居場所作りといった仕事がぱっと思い浮かびます。家族と家のローンを抱えているので決断は難しいのですが。
転職せずに天職へ寄せていく
転職をせずに、その職業のまま好みの部署への異動を狙うという考え方もあるでしょう。実績を作り、上司にかけあって好みの仕事ができる部署に勤務するのです。
中島さんの本には、
とあります。実際、Windows95をどう作るか決める会議において、中島さんはほぼ動く状態まで作り込んだプロトタイプ(試作品)を持ち込み、動かしながら説明しました。それによって、ライバルチームの案ではなく自分の案をビルゲイツに採用させています。
頼まれていなくても、何か企画書なり試作品なりを用意し上司と話しましょう。そう書かれています。
自分の場合はこれが無難な選択でしょうね。少なくとも学校図書館に関わる生き方はできそうです。子どもの居場所と学校図書館は隣接したテーマなのでこれも叶う。広報系の欲求は図書館の先生として叶えていく形になるのかな?
没頭できる仕事を選ぼう
没頭できる何かを見つける。
それを仕事にする。
これが叶えば幸せです。
次々と新しい働き方が生まれている世の中です。自分が好き好んで残業できる仕事を見つけ、それに没頭することで収入を得る。そんな生き方を狙い続けていきたいです。
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