生かされるんじゃねえぞ!
毎朝6時10分に起きる。
朝ごはんを食べて家を出るのは6時45分。
とうの昔に慣れた渋滞に流され7時20分職場着。とうの昔に慣れた残業をこなして19時前に帰る。
先に風呂に入り夕食を食べ、ベッドに入るのは22時30分。
驚くべきほど体に染み付いたこのルーティンを繰り返す毎日だが、
何かふっとしたタイミングで、それを俯瞰する。
まるで誰かお金と決定権をもった深めの椅子に座った人に、こう生かされているようだ・・・
そう感じるのだ。
母親の腹を蹴飛ばすほど、生まれた瞬間嬉しくて泣きわめくほど「生」を欲していたにも関わらず、生かされている。
そんなときに、Netflixで「浅草キッド」を観た。
めちゃくちゃかっこいい!!
別にビートたけしを尊敬しているわけでも、タップダンスができるわけでもない。
でも、出てくる人物の生き様がこう、く〜と締めてくる。
作中に、大泉洋演じる深見が、柳楽優弥演じる若かりしビートたけしに、
笑われるんじゃねえぞ!笑わせるんだ。
というシーンがある。cmでも使われていたので気になっていた台詞だったが、
芸をもってして人を笑わせるのが芸人という職業人の生き様であり、
人に媚びて、顔色を伺って、馴れ合いの中で笑われるもんじゃねえ。というとても熱いシーンなのである。
とても熱いシーンなのである。
バキューン。得も言えねえとはこのことだ。
今のおれは生かされている!この「生」を全うして生きてはいない!
なんて、熱が画面越しに伝染する時点で、最高の映画である。
生きたい!ワンピースのロビンばりに、今ちゃんと生きたい!
そう思えた。ありがとう、浅草キッド。
ありがとう、大泉洋。ありがとう、劇ピン。
まずは、タップでも習おうか・・・バカヤロウ!
suke
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